【鍼灸】鍼によるオピオイド処方減量

2018年2月20日「オピオイド・クライシスに巻き込まれて、政府は鍼を採用する」
Stuck in an opioids crisis, officials turn to acupuncture
FOX

以下、引用。

研究は継続され、鍼の保険への適用はカルフォルニア州、マサチューセッツ州、オレゴン州、ロードアイランド州のメディケア・プログラムで支払われている。マサチューセッツ州とオレゴン州では鍼を薬物中毒の治療にも適用しているが、科学者たちは中毒の薬物使用量を減らすかどうかについては疑問をもっている。

以上、引用終わり。

2014年1月にアメリカ退役軍人省は『鍼のエビデンス・マップ』を発表しました。

Evidence Map of Acupuncture
Department of Veterans Affairs (US); 2014 Jan.

2014年2月にアメリカ退役軍人省は「オピオイド・セーフティ・イニシアティブ」というオピオイド・アヘン麻薬の過剰処方を減らすために、鍼・ヨガ・瞑想などの代替補完医療を活用する戦略を発表しました。

2016年3月にはオバマ政権が「ナショナル・ペイン・ストラテジー」を発表し、同時にアメリカ連邦政府CDCも「慢性痛のためのオピオイド処方のCDCガイドライン」を発表しました。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)
『慢性痛のためのオピオイド処方のCDCガイドライン アメリカ2016年』
CDC Guideline for Prescribing Opioids for Chronic Pain — United States, 2016
Recommendations and Reports / March 18, 2016 / 65(1);1–49

2016年3月からはアメリカのオレゴン州でオピオイド鎮痛剤の代替として鍼が使われるようになりました。

「鍼は、オピオイド危機を制御する?オレゴン州はそれをやろうとしている」
Acupuncture to stem opioid crisis? Oregon tries it
March 04, 2016

2016年7月1日からは、アメリカのヴァーモント州でオピオイド鎮痛薬の代替として鍼を保険で使う代替プロジェクトが始まりました。

「ヴァーモント州は、鍼の慢性痛メディケイド・パイロット・プロジェクトに資金を提供する」
Vermont funds acupuncture chronic pain Medicaid pilot project
July 11th, 2016

2016年にはNIH国立衛生研究所・NCCIHアメリカ国立補完健康センターのNIahin医師らがメイヨークリニックの出版物で以下の声明を発表しました。

「アメリカにおける疼痛マネージメントにおける補完健康アプローチのエビデンスに基づいた評価」
Evidence-Based Evaluation of Complementary Health Approaches for Pain Management in the United States
National Center for Complementary and Integrative Health, National Institutes of Health, Bethesda, MD

2017年5月10日には、アメリカFDAが医師に疼痛管理のため鍼を学ぶようにガイドラインを出版しました。

「FDAは疼痛管理において医師が鍼を学ぶように示唆している」
FDA suggests doctors learn about acupuncture for pain management

以下、引用。

アメリカ食品医薬品局は疼痛を扱うヘルスケア・プロバイダーに対して教育のたたき台となる提案をリリースした。
そのガイドラインにおいて、オピオイド処方を減らす一助になる治療法としてカイロプラクティックと鍼治療に関する情報を得るように医師に推奨している。

2014年から2018年にかけてのアメリカの変化は劇的です。

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