【鍼灸EBM】ニキビの鍼治療

2018年3月 オーストラリア・ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)の研究。
Acupuncture for Acne Vulgaris: A Systematic Review and Meta-Analysis
「尋常性座瘡(ニキビ)の鍼:システマティックレビューとメタアナリシス」
Suzi S. Y. Mansu et al.
Evid Based Complement Alternat Med. 2018; 2018: 4806734.
Published online 2018 Mar 12. doi: 10.1155/2018/4806734

以下、引用。

【結論】含まれている研究の質に注意が必要ではあるが、鍼と耳穴指圧は統計的にガイドラインで推奨されているのと異ならず、副作用はより少なく、治療の選択枝となるかもしれない。

抗生物質は30パーセントの症状改善をもたらすが、このレビューにおいて鍼は同程度の効果があった。
この臨床試験では50パーセント以上で改善があり、耳ツボは抗生物質と同程度、鍼は局所レチノイドあるいは経口レチノイドと同程度の効果がある。

尋常性座瘡の鍼治療は、現在、欧米で流行っているように思えます。

体鍼で使用されたツボは、上カン(CV13)、中かん(CV12)、関元(CV4)、気海(CV6)、滑肉門(ST24)、外陵(ST26)、気穴(KI13)などです。

耳ツボはアメリカはテリー・オルセンの神門、アレルギーポイント、皮膚障害ポイント、ポイントゼロ、肺、内分泌、生殖器、顔を使っているものもありました。

中医学の『外科正宗』巻四では、痤瘡(ざそう)、粉刺(ふんし)、肺風粉刺(はいふうふんし)と呼ばれます。

『医宗金鑑(医宗金鉴·外科心法要诀·青春痘)』では青春痘(せいしゅんとう)と呼ばれます。

弁証論治では肺経風熱、脾胃湿熱、衝任不調などが挙げられています。

「肺経風熱」
《症状》多以丘疹损害为主,可有脓疱、结节、囊肿等,苔薄黄,脉数。
《治則》宣肺,清热,化湿
《選穴》合谷、曲池、内庭、陽白、四白。
《随症配穴》肺経風熱ー少商、風門。

「脾胃湿熱」
《症状》 多有颜面皮肤油腻不适,皮疹有脓疱、结节、囊肿等,伴有便秘,苔黄腻,脉濡数。
《治則》宣肺、清熱、化湿
《選穴》 合谷、曲池、内庭、陽白、四白。
《随症配穴》脾胃湿熱ー陰陵泉・天枢

「衝任不調」
《症状》病情与月经周期有关,可伴有月经不调、痛经,舌黯红,苔薄黄,脉弦细数。
《治則》宣肺、清熱、化湿
《選穴》 合谷、曲池、内庭、陽白、四白。
《随症配穴》衝任不調ー血海、三陰交。

「耳鍼療法で痤瘡を治す」
《選穴》耳尖(刺絡)、肺、大腸、内分泌、交感(耳尖 肺 大肠 内分泌 交感)

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