【中医学】老中医、邵経明先生のてんかんへの通督健脳針法

2017年8月『国際中医中薬雑誌』掲載
邵经明针灸治疗癫痫的特色
「邵経明の癲癇(てんかん)の針灸治療の特色」
华金双 邵素菊
国际中医中药杂志, 2017,39(08) : 746-747.
DOI: 10.3760/cma.j.issn.1673-4246.2017.08.019

邵経明(しょうけいめい)先生は癲癇に対して、発作期は百会、人中、合谷、緩解期は百会、大椎、風池、筋縮、腰奇(ようき)を使いました。
慢性で発作が頻繁に起こるものは肝兪・腎兪を加え、認知症状があるものは神門、内関を加え、痰が多いものは足三里と中脘を加え、ケイレン(=抽搐:ちゅうちく)が止まらないものは湧泉を加えます。

百会と人中、大椎、腰奇を使うのは督脈だからだそうです。
腰奇は奇穴で、1955年の『中医雑誌( 中医杂志 )』に初出し、尾骨の上2寸で主治は癲癇、頭痛、不眠、便秘です。 邵経明先生は3寸鍼で上向けに横刺(沿皮刺)で2.5寸入れて、鍼感を上に上行させ、30分置鍼したそうです。

また、虚弱者にはお灸を用いて中脘、関元、足三里、身柱、腎兪を使われていたそうです。

善用艾炷灸,温通疗顽疾:《灵枢•官能》篇云:“针所不为,灸之所宜。”灸法善治疗癫痫中病情迁延、症情复杂者。灸法具有散寒透热、泄毒、扶正、保健等作用,对寒热虚实证具有双相的调整作用。一些虚实夹杂的癫痫患者体质虚弱,或不能耐受针刺治疗者,邵老常以艾炷灸疗顽疾。取穴多用中脘、关元、足三里、身柱、肾俞等,每次取 2~3 个穴,每穴灸 7~9 壮(麦粒大)。

癲癇に関する中国の針灸治療を調査しましたが、邵経明先生の「通督健脳針法」が一番参考になりました。

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