【ドイツ中医学】2018年ドイツ・ローテンブルクのTCMコングレス

2018年5月14日
TCM-Tagung setzt Maßstäbe in der chinesischen Medizin
「TCMミーティングは、中国医学の基準を決める」

ドイツのロマンティック街道にあるローテンブルク・オプ・デア・タウバーは「ドイツの中のドイツ」と呼ばれ、ドイツ中世の風情を残す都市です。

1968年からローテンブルクでは「TCMコングレス」という中医学に関するヨーロッパ最大の国際会議が開かれ、37カ国から1200人の人が集まっています。

西洋医学の医師ではなく、ドイツの自然療法国家資格「ハイルプラクティカー」が中心で、日本からもトーマス・ブラーゼヴィッツ先生が参加されてレポートを書かれています。

2011年
「ドイツのRothenburg で行われたTCM Kongress」
Thomas Blasejewicz『全日本鍼灸学会雑誌』61 巻 (2011) 4 号 p. 446-452

以下、引用。

(TCMコングレスは)帝国自由都市ホールにおいて、1968年につつしまやかにワークショップが始まった。1982年からは古典鍼灸の団体から始まり、現在ではAGTCMという組織に発展している。「TCMコングレス・ローテンブルク」は急速に発展して最長の会議となっており、ワールドワイドにアジェンダを議論している。

(中医学鍼灸のライセンスは)ポルトガルとスイスにおいては成功し、チェコ共和国でも成功した。それらの国では、議会が中医学(TCM)をヘルスケアシステムに統合したいと考えている。そして、ヨーロッパTCMは会員組織とともにEUの18カ国でロビー活動を行って規制を統一させようと考えている。

2011年からスイスでは、中医学鍼に保険が使われるようになりました。

2017年9月から ポルトガルでは4年間の鍼灸免許コースを開始しました。

2016年にはチェコ共和国のフラデツ・クラーロヴェー大学に「チェコ=中国・中医学センター」ができて、中医師が鍼も行っています。2017年6月8日、チェコ共和国の上院議会は中医学を法的に認めました。

EUでは中医学鍼灸のライセンスが大きな法的問題となりつつあります。

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