【フランス鍼灸】神経可塑性と遺伝的可変性

2018年5月20日フランスの雑誌『フィガロ』
Nadia Volf : “On peut optimiser notre trésor génétique grâce à l’acupuncture”
「ナディア・ヴォルフ:鍼は私たちの遺伝的資源を最適化することができる」

フランスの女性鍼医師、ナディア・ヴォルフ先生が『癒しの奇跡』を出版されたというニュースです。
鍼による神経可塑性や遺伝的可変性、テロメアの再生について書かれた本だそうで、これは読みたい!

ナディア・ヴォルフ著
『癒しの奇跡』
Le miracle de la guérison
de Nadia Volf

シャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドを鍼治療しているパリ在住のナディア・ヴォルフ先生は、ソ連のレニングラード出身です。

ブレジネフ政権時代のソ連に生まれ、8歳でバレエの世界最高峰「ワガノワ・アカデミー」に入りますが、肝炎で辞めます。

次にチェスの世界で13歳でレニングラードのジュニア・チャンピオンとなりますが挫折しました。

14歳で鍼と出会い、25歳でソ連の医大で最年少で神経薬理学の准教授となりました。しかし、KGBに睨まれたため、1990年に夫と息子と一緒にソ連からフランスに亡命しました。

現在は耳鍼の専門家で、パリ第11大学で科学的鍼の教授をしています。旧ソ連で教育を受けた現代フランスの鍼の専門家というのは異色の存在です。

2016年には耳鍼に関する著書を出版しています。
これは私も買って読みました。デザインがステキな本です。

ナディア・ヴォルフ「耳の謎:健康の秘訣」
Mysteries of the Ear: Secrets of Well-being
Nadia Volf

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