乏精子症

精少は西洋医学の精液減少症(乏精子症)です。

隋代、『諸病源候論』では精少は腎虚が原因と身も蓋もないです。

現代中医学も腎肝脾の虚と分析していますが、『中医体質学』の王琦先生は腎虚に湿熱瘀毒を挟んでいると主張されており、納得できます。精索静脈の「瘀」と汚染物質の「毒」です。

「王琦教授治疗男性不育经验介绍」
四川中医,2004,22(1):7-8

精少の鍼灸治療は腎兪、関元、命門、三陰交、足三里、太渓というオーソドックスな配穴です。

[17] 石秀峰.针灸与中药治疗男性不育少、弱精子症疗效观察[J].中医中药,2009,16(15):115-116
[18] 王志强,黄耀全,梁兵.电针与中药治疗男性不育少、弱精子症临床观察[J].中国针灸,2008,28(11):805-807

2009年世界中医药学会联合会の『世界中医薬』
「中医薬治療乏精子症・男性不妊症の研究発展」
中医药治疗少精子症不育研究进展
庞保珍 et al.
世界中医药2009年11月第4卷第6期353

これには中薬と鍼灸の両方が書かれています。

針灸推拿は任脈・足三陰経、督脈と足太陽膀胱経の腎兪を主とし、常用穴として関元、三陰交、足三里、太溪、腎兪がよく使われてるようです。

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