推拿:拿法(なほう)

推拿というコトバの語源にもなっている拿法(なほう)です。

肩井を二指把握圧迫法したら拿肩井(なけんせい)という手技になります。

吸玉に似ています。

舒筋通絡(じょきんつうらく)の作用があると思います。

按摩の按法の指按法は母指圧迫法です。

按腹の手掌で圧迫する手法は掌按法です。
按腹はお腹を揉むのではなく、手掌や指で圧迫します。

こどもの体は柔らかく、骨も柔らかいです。
指圧で圧迫したら骨折するかも知れません。
高齢者も同じです。
高齢者が腰痛の場合、母指圧迫するよりも脊柱起立筋を拿法したり、吸玉をするほうが筋肉を柔らかくします(舒筋)。

こどもに瀉法する場合は、捏脊(ねつせき)という背中の皮膚をつまみあげる瀉法の手技のほうが望ましいです。
捏法は拿法とまったく同じ手法です。

『鍼灸大成』の小児按摩経にも、推五経、推三関、推清天河水、推六腑、分陰陽、合陰陽という推法のソフトな手技があります。

天河水や五経(親指の脾経、示指の肝経、中指の心経、薬指の肺経、小指の腎経)、三関、六腑など、小児特有のゾーンのツボに対して推法します。

推拿の推法や拿法は子ども向けに開発された手技だと思います。

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