肩こりの歴史的起源「肩こり患者の病歴と身体診察」

「肩こりの歴史的起源」
The Historical Origins of Katakori
栗山 茂久
KURIYAMA Shigehisa
Nichibunken Japan review : bulletin of the International Research Center for Japanese Studies 9, 127-149, 1997-01-01
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005681278/
(オープンアクセスPDFファイル有り)

栗山茂久先生の肩こりの歴史に関する最も総合的な論文です。
この論文では蘆川桂洲の1688年『病名彙解』の痃癖が首と肩のコリで打肩と呼ばれることから議論がスタートします。

9月1日、「肩こりと痃癖の分析(肩こりの弁証論治)」の講義と実技を行った時は、この栗山先生の論文を最初にお話し、仲田和正先生らの研究に基づいた肩こりの西洋医学的病態分析へとすすみました。

「肩こり患者の病歴と身体診察」
仲田 和正 西伊豆病院
『JIM』 19巻4号 (2009年4月)pp.262-265 2009年4月15日

以下、引用。

急性心筋梗塞で肩への放散痛を起こすことがある。急性心筋梗塞の痛みの特徴はオッズが高い順に「右腕あるいは右肩への放散痛」「両腕あるいは両肩への放散痛」「労作に関係する痛み」「左腕への放散痛」である。
右腕や右肩への放散痛のほうが心筋梗塞のオッズが高いことに注意。

他にも肩甲間部の疼痛からはじまった肺尖部のパンコースト腫瘍の症例など、尊敬する仲田和正先生の論文は本当に役に立ちます。

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