三之気 厥陰風木司天

2019年は己亥(つちのと・い)の歳です。
己は足太陰脾経、亥は手少陽三焦経です。

五運六気学説では「土運不及」「厥陰風木司天」「少陽相火在泉」となります。

初の気:主気は「厥陰風木」で客気は「陽明燥金」
二の気:主気は「少陰君火」で客気は「太陽寒水」
三の気:主気は「少陽相火」で客気は「厥陰風木」
四の気:主気は「太陰湿土」で客気は「少陰君火」
五の気:主気は「陽明燥金」で客気は「太陰湿土」
終の気:主気は「太陽寒水」で客気は「少陽相火」

「土運不及」はイコール「木運太過」なので、木運太過と厥陰風木が重なります。木克土の年となります。风化三、湿化五、火化七なので風湿熱です。

三の気は、小満の初申(5月23日)より大暑の初午(8月1日)のおよそ60日余りであり、大征は火に応じ、客気は厥陰風木であり、中見は土運であり、木が土を相克し、天政がしかれ、風がすなわち起こり、民は耳鳴・めまいに泣く。厥陰の客気である風気を治療するが宜しい。辛味で補い、酸味で瀉し、甘味で緩める。その歳穀は青であり稲がよろしい。風邪を制すれば害を与えることなし。

韓国の舎岩鍼法の『舎岩道人鍼灸要訣』 では巳年を以下のように論じています。

六己之年(卑監)
【見證】歲土가 不及하여 風氣가 盛行하므로 飱泄, 霍亂과 함께 몸이 무겁고, 배가 아프며 筋骨불안 等症을 訴한다.(白朮琥珀湯證)
【療法】陽谿‧解谿 補, 束骨‧臨泣 瀉. (此抑官補民의 義다.)

陽溪(LI5:金経の火穴)を補法。
解渓(ST41:土経の火穴)を補法。
束骨(BL65:水経の木穴)を瀉法。
足臨泣(GB41:木経の木穴)を瀉法。

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