タイランド王国の中医学鍼灸と報德善堂

2019年1月14日
「中医学の合法化がいかにしてタイランド王国をアイスブレイクに導いたか?」
中医合法化如何率先在泰国“破冰”?

タイでは1938年から華僑たちの報德善堂が医療を同胞に提供していた歴史があります。1995年にタイ中医学センターが中医学を提供していたそうです。

2000年にタイランド王国は中医学を合法化します。2000年6月30日にタイランド王国保健省は关于批准使用中医方法治疗疾病的规定を発布しました。2009年にタイランド王国は中医師が医業をおこなう法律を批准しました。2012年にタイランド王国保健省は『中医業務管理委員会』を成立させました。2015年にはタイランド王国保健省は「タイ中国医療機関協力」を成立させ、中医師が試験にパスすれば免許を与えられることになりました。今、タイランド王国の鍼灸師のほとんどは西洋医学の医師出身です。

【華僑たちの『国家に抗する社会』】
1887年から1999年までポルトガルの植民地だった特別行政区マカオには1897年の清代・光緒年間に成立した128年の歴史をもつ「同善堂」という民間慈善機構に「中醫診所」があり、針灸も受けることができます。

1938年からタイランド王国では華僑たちがお金をだしあってつくった報德善堂が医療を同胞に提供していた歴史があります。

1867年にシンガポールの華僑たちが同胞を助けるために創ったのが「同済医院」です。

1600年創業の広州の中医薬メーカー、陳李済は世界最古の製薬工場としてしてギネスブックにも掲載されています。創業者の陳体全と李昇佐の2人が「陳と李の心は一つであり、ともに協力して世界を救う」と誓ったことから「陳李済」と名づけられました 。

華僑たちは国家をもたず、ただ異郷の同胞たちへの慈悲の心からマカオの同善堂、タイランドの報德善堂、シンガポールの同済医院、広州の陳李済を作りました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする