アレルギー性鼻炎の灸法

「アレルギー性鼻炎の異なる灸法治療の研究概況」
不同灸法治疗过敏性鼻炎研究概况
刘群 杨佳 赵百孝
世界中医药 2014年 7月第 9卷第 7期

棒灸、艾柱灸として、生姜灸、大蒜灸、さらに天灸や三伏灸なども研究されています。

三伏灸とは、夏至以降の「庚(かのえ)」の日を、初伏・中伏・末伏といい、3つ合わせて「三伏」といいます。冬の喘息や気管支炎、アレルギー性鼻炎などの病気は夏にお灸して予防するという考え方の三伏天灸です。三伏天灸は「冬の病は夏に治す(冬病夏治)」という思想です。

三伏灸は、中国のアレルギー性鼻炎の灸療法を調べるとすべての中国語論文に載っていて少し驚きました。英語では「モクシバスチョン・イン・ドッグ・デイズ(moxibustion in dog days)」と言い、最近は英語の論文やシステマティックレビューまで載っています。

2015年湖北中医薬大学
「アレルギー性鼻炎と喘息の『三伏天(Dog Days)』におけるツボへの治療のシステマティックレビューとナラティブレビュー」
A Systematic and Narrative Review of Acupuncture Point Application Therapies in the Treatment of Allergic Rhinitis and Asthma during Dog Days.
Wen CY,
Evid Based Complement Alternat Med. 2015;2015:846851. doi: 10.1155/2015/846851. Epub 2015 Oct 12.

生姜灸やニンニク灸のアレルギー性鼻炎治療の論文も読みましたが、基本は天灸や三伏灸と変わらない背部兪穴や腹部の募穴や神闕などでした。中国の灸法の論文もこれから調べていくつもりです。

アレルギー性鼻炎は慢性病であり、寒証が多く、痰・湿が関係しています。私は灸法を愛用しています。

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