子宮頸部扁平上皮がん患者への足三里の電気鍼のランダム化比較試験

2019年2月7日『メディカル・アキュパンクチャー』
インドネシア国立アイルランガ大学医学部のサラスワティ先生の論文
「子宮頸部扁平上皮がん患者のナチュラルキラー細胞と腫瘍サイズへの電気鍼の効果:ランダム化比較試験」
Effect of Electroacupuncture on Natural-Killer Cells and Tumor Size in Patients with Cervical Squamous-Cell Carcinoma: A Randomized Controlled Trial
Wita Saraswati,et al.
Medical A cupuncture
Published Online:7 Feb 2019

以下、引用。

【結果】鍼治療グループはコントロール対照群と比較してナチュラルキラー細胞の数は顕著に増加し、腫瘍サイズは顕著に減少した。

【結論】子宮頸部扁平上皮がんのステージ2bから3bで1週間50mgの4サイクルの化学療法と足三里の電気鍼を受けた患者は末梢血におけるナチュラルキラー細胞が増加し、子宮頸部ガンが減少した。

【付録:インドネシアの鍼の歴史とレギュレーション

現代西洋医学の医師で鍼のトレーニングを受けた者だけが公共病院で鍼をすることができるる。

96.2%はインドネシア伝統医療の方法を用いている。残りは鍼のように他国の伝統に根ざした伝統医療を用いている。

28万1千492人がインドネシア伝統医学プラクティショナーである。12万2千944人が伝統産婆で、5万1千383人が一般的なインドネシア伝統医療プラクティショナーである。2万5千77人がマッサージ師で、1万8千456人が割礼師であり、1万8千237人がトゥカン・ジャムウ・ゲンドン(ジャムゥの女性行商人)である。1万4千人がハーバリストで、1万2千496人がスピリチュアリストである。1万118人がスーパーナチュラリストで、8781人が整骨師である。

インドネシアでは18世紀頃から中国系移民の間で鍼が行われていたと言われています。中国社会によるインドネシアでの最初の鍼の活動は1962年に中華人民共和国からスカルノ大統領を治療するために送られた鍼灸師チームの活動でした。中国からの鍼灸師チームの影響を受けて1963年にRSCM(Cipto Mangunkusumo General Hospital )はインドネシアで最初にヘルスケアで鍼を行う病院となりました。1975年2月7日にインドネシア鍼師連盟が形成されました。2013年にはインドネシア保健規制省が中医学の規定を作成し、アモイ中医大学、広州中医大学、北京中医薬大学を卒業した中医師と韓医師はインドネシアで鍼灸臨床ができます。

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