武漢の方艙病院:鍼灸・按摩・太極拳・八段錦

2020年2月15日『マレーシア星州日報』
「軽症の患者には中薬(漢方)が有効。中医学医療チームは『鍼灸+太極拳』治療を用いる」
轻症病患吃中药有效 · 中医医疗队用“针灸+太极拳”治疗

武漢の方艙病院では、軽症の新型コロナウイルス感染症の患者さんのリハビリに鍼灸や按摩、太極拳、八段錦を用いるようです。鍼灸と按摩マッサージは回復期にこそ役立つと思います。

以下、引用。

病人の病因は近似しているので、武漢における中医学の方艙病院は処方は一定の中薬を処方するが、患者の状態はそれぞれ違うので調整して、薬物を除いた治療では、患者は太極拳を練習したり、八段錦を行い、あわせて中医学独特の鍼灸と按摩で治療する。

八段錦は導引の一種であり、南宋の洪邁の文献『夷堅志(いけんし)』に初出し、南宋の『道枢』、さらに明代の『道蔵』、明代の『遵生八箋』、 朝鮮の『医方類聚』 などに収録されています。

私が習ったのは以下の中国政府の8つに整理された健身気功のものです。
1.双手托天理三焦
2.左右开弓似射雕
3.调理脾胃須單举
4.五劳七伤向后瞧
5.摇头摆尾去心火
6.两手攀足固肾腰
7.攥拳怒目增气力
8.背后七颠百病消

「両手で天につきあげて三焦を理する」や「調理脾胃須単挙」「揺頭摆尾で心火を去る」など
表現が中医学っぽいです。

しかし、江戸時代の日本、1713年の喜多村利且著『導引体要』の八段錦は、上記の八段錦とまったく異なっていました。『道枢』 や『道蔵』『遵生八箋』 などと比較する必要を感じました。

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