AI人工知能によるCT画像迅速診断と鐘南山先生

2020年2月28日香港の新聞『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』
「テンセント(とアリババとフォックスコン)チームはSARSヒーローである鐘南山とAI人工知能・ビックデータ・ラボでコロナウイルスと闘う」
Tencent teams up with ‘Sars hero’ Zhong Nanshan on AI, big data lab to combat coronavirus and predict outbreaks

以下、引用。

中国のテック・ジャイアントであるテンセントと 鐘南山が率いる呼吸器疾患トップ・エキスパート・チームは、共同してビッグデータとAI人工知能を組み合わせて新型コロナウイルスの予防に用いる。

テンセント、アリババ、フォックスコンは中国を代表するハイテク企業です。グーグル・アマゾン・フェースブック・アップルのGAFAに比べられるBATの百度、テンセント、アリババの3つのうちの2つがAI開発で鐘南山先生の研究チームと共同します。

2020年2月19日
『アリババ、新型肺炎の新たなAI診断技術を開発 正確度96% 中国』

以下、引用。

新型肺炎患者の胸部CT画像の特徴は片肺あるいは両肺にまだら状あるいはすりガラス状の結節陰影が見られるなどの微細な変化がある点だ。1人の患者のCT画像は約300枚もあり、肉眼で分析する場合、約5~15分かかってしまう。

達摩院の医療AIチームは最新の治療案や鐘南山などのチームが発表した臨床的特徴に関する論文などに基づき、浙江大学第一付属病院、万里雲、長遠佳など複数の医療機構と協力し、5000例を超す患者のCT画像サンプルデータに基づ、訓練データの病変形状を学習させ、全く新しいAIアルゴリズムモデルを開発した。

説明によると、NLP(自然言語処理)の回顧性データとCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を用い、CT画像の識別ネットワークを訓練することにより、AIは迅速に新型肺炎と普通のウイルス性肺炎の画像を識別できるようになり、最終的に識別正確度は96%に達したという。AIが一つの病例を診断するのに必要な時間はわずか20秒足らずで、医師の負担を効果的に軽減できる。

まさにハイテク西洋医学の最前線です。日本が苦しんでいるのはPCR核酸検査などの臨床検査の部門ですが、鐘南山先生は自ら血清IgМ/IgG迅速診断キットを開発しつつ、AI人工知能を使ったCT画像迅速診断の開発も同時に行っています。

以下はハーバード大学のブログです。

2020年3月3日ハーバード大学公式新聞『ハーバード・クリムゾン』
Editorials
Vital Signs of Collaboration

ハーバード大学は先週、ハーバードの科学者たちが中国の研究者たちと向こう5年間、コロナウイルスの研究でコラボレートすることを発表した。ハーバード・メディカル・スクールのジョージ・Q・ディレイ学部長と、中国のトップエキスパートチームのリーダーである鐘南山は共同でチームを率いてコロナウイルスの診断テスト、ワクチン開発、抗ウイルス薬開発で協働する。

鐘南山先生はテンセント、アリババとAIによるCT画像迅速診断を超スピードで共同開発しつつ、ハーバード・メディカル・スクールと診断テスト、ワクチン、抗ウイルス薬を5年間かけて共同開発します。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする