【新型コロナウイルス】推奨対人距離は従来の2倍の4メートル?

2020年4月フランス国営AFP通信
『患者から4メートル離れた空気中に新型ウイルス、推奨対人距離の2倍』

以下、引用。

新型コロナウイルス感染症患者の病棟で採取した空気サンプルの調査で、新型ウイルスは最大4メートル飛散することがわかった。現在推奨されている確保すべき対人距離の2倍に相当する。中国の研究者らが10日、調査の予備段階の結果を米疾病対策センター(CDC)のオンライン雑誌『新興再興感染症雑誌』で発表した。

Aerosol and Surface Distribution of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 in Hospital Wards, Wuhan, China, 2020
Zhen-Dong Guo et al.

Emerging Infectious Diseases Journal
Volume 26, Number 7—July 2020

この論文は必読で、空気の排気口はもちろん、コンピュータ・マウス、ゴミ箱、手すりなどからも検出されています。特に靴底は要注意のようです。また、使い捨てマスクは廃棄前に消毒すべきという指摘も清掃スタッフを守るには重要だと思います。

WHOの推奨は対人距離1〜2メートルで、CDCは2メートルで、この中国武漢の論文は4メートルですが、MITの研究では咳やクシャミは6〜8メートルはエアロゾル雲を形成します。ベルギー・デンマークの研究では歩行時やランニング時には10〜20メートルで、フィンランドの研究ではスーパーの隣の棚までエアロゾルは漂います。

現在の社会的距離に関する情報は「偽の安全感覚」を形成して、逆に一般の方を危険にさらしている可能性が高いと思います。本来の科学的思考である批判的思考や絶えざる懐疑とアップデートが必要とされていると思います。

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