プレガバリンは脳のシナプス新生を阻害する

2015年9月30日 ペイン・ニュース・ネットワーク
「非オピオイド鎮痛剤のリスク」
The Risks of Non-Opioid Pain Medications

以下、引用。

非オピオイド鎮痛剤の最も代表的な2つはリリカ(プレガバリン)とガバペンチン(ニューロンチン)であるが、FDAは最初、抗てんかん薬として認可した。

リリカとガバペンチンの薬の危険性はしばしば、医師・政府・メディアによって最小化されている。そして、その程度はいまだに知られていない(特に長期投与に関しては)。

最近、判明したことは、これらの薬は脳のシナプスの新生を阻害することである。これは決して小さな副作用ではない。短期的にも長期的にも記憶を喪失させ、アルツハイマー病やその他の病をひきおこす。

この記事の「脳のシナプスの新生を阻害する」の根拠になっているのは、アメリカ生理学会の学術雑誌『ジャーナル・オブ・ニューロフィジオロジー(神経生理学雑誌)』に2014年に発表された以下の論文です。

2014年「『ガバペンチン』と『プレガバリン(リリカ)』の脊髄神経と膠様質における長期的効果の分析」
Analysis of the long-term actions of gabapentin and pregabalin in dorsal root ganglia and substantia gelatinosa
James E. Biggs et al.
Journal of Neurophysiology Published 15 November 2014 Vol. 112 no. 10, 2398-2412
http://jn.physiology.org/content/112/10/2398.long

スタンフォード大学医学部が『セル』に2009年に発表した論文のアブストラクトには、次の記述があります。

ガバペンチンは新しいシナプスの形成を阻止することにより、治療的に機能し得ることを示唆しています。

Gabapentin Receptor α2δ-1 Is a Neuronal Thrombospondin Receptor Responsible for Excitatory CNS Synaptogenesis
Çagla Eroglu et al.
CELL
Volume 139, Issue 2, p380–392, 16 October 2009

これらの知見は興奮シナプスとしてα2δ-1 受容体を識別し、ガバペンチンは新しいシナプスの形成を阻止することにより治療的に機能し得ることを示唆している。

脳のシナプス新生が阻害されたらどういうことが起こるかという問題です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする