植物鍼灸

2019年7月1日
「浮世の記事:植物鍼灸」
红尘记事/为植物针灸

以下、引用。

最近、中国では中医師がスイカ、ハミウリ、バナナなどのフルーツに鍼灸をしている。植物に経絡が発現しているというのだ。

2016年に兵庫県三田市の『県立人と自然の博物館』で「木の葉にお灸をすえる:樹木600種を対象とした死環の調査からみえてきたこと」という展示がありました。

「木の葉にお灸をすえる:樹木600種を対象とした死環の調査からみえてきたこと」
https://www.hitohaku.jp/exhibit…/planning/kinohaniokiyu.html
2016/5/16 『神戸新聞』
『木の葉にお灸で出現「死環」の謎に迫る』

以下、引用。

植物の葉を火で熱すると加熱部分に出現する黒い輪、「死環」に焦点を当てた企画展、「木の葉にお灸をすえる~樹木600種を対象とした死環の調査からみえてきたこと」が兵庫県三田市弥生が丘6の県立人と自然の博物館で開かれている。

実験を担当した同館研究員の大谷雅人さん(37)によると、熱で破壊された細胞内に酸化酵素が入り込み、ポリフェノール類と作用することで黒くなると考えられている。中心部は高温で酸化酵素が壊れ、熱源から離れた場所は細胞の破壊が起きないため黒い輪となる。種ごとに濃さや輪の幅、出現するまでの時間が異なり、外見が似た種を見分ける手がかりになるという。

植物への灸については、大阪の昆健一郎先生が「キュウリに施灸すると曲がったキュウリが真っ直ぐになる」という経験を語られています。わたしも高齢者の曲がった腰をお灸で伸ばした経験があります。

「古典にみる灸論私見」
昆 健一郎
『日本鍼灸良導絡医学会誌』 Vol. 6 (1976-1977) No. 1 P 10-18
(キュウリへの灸の話は15ページ)

昆健一郎先生は、サボテンにお灸をすえるとその部分が増殖する経験も語られています。

「灸ともぐさの話-その2-」
『日本鍼灸良導絡医学会誌』
Vol. 2 (1972-1973) No. 4 P 7-14
(サボテンへの灸の話は、9ページ)

植物の鍼灸についてはハエ取り紙の発明者、大塚具明さんがMoXA大塚式電子植栽針灸術 という植物への鍼灸術を開発されています。
http://matome.naver.jp/odai/2139159072969864801

昆健一郎の「灸ともぐさの話」シリーズは素晴らしいです。

「灸ともぐさの話-その3-灸治療を中心として」
『日本鍼灸良導絡医学会誌』 Vol. 3 (1973-1974) No. 1 P 13-17

衝撃的だったのは、わたしの得意技である八分灸は戦争前後にできたという和田清吉先生の談話です。

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