科学出版に流れ込む製薬マネー

2018年4月12日『サイエンスアラート』
「これはヒドく病んでいる。トップクラス医学雑誌編集者たちは製薬会社から大量のカネを受け取っている:科学出版は完全に破綻した」
This Is The Sickening Amount Pharmaceutical Companies Pay Top Journal Editors
Scientific publishing is totally broken.

以下、引用。

最近、明らかになったのは、出版システムのためにエビデンス・ベースド・メディスンも完全に破綻してしまったということだ。もっともショッキングなのは、医学雑誌の編集者たちは毎年、製薬会社から物凄い金額の金をもらっていることだ。

誰もが知っていることだが、われわれのペンやすてきな学会が開催できるのは巨大製薬会社のおかげである。しかし、それは単なる一部である。製薬会社はカネを直接わたしているのだ。

昨年、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルがどのくらいのカネが製薬会社から最も影響の強い医学ジャーナル編集者に渡っているかを調査した。医学雑誌の編集者の50.6パーセントが製薬会社のカネを受け取り、それは10万ドル(約1,000万円)単位だった。平均で、2014年には2万7千564ドルが一人一人に手渡されていた。

最悪なのはアメリカ循環器学会で、編集者のうち19人が47万5千72ドル(約4千700万円)を個人で受け取り、さらに研究費として11万9千407ドル(約1千万円)を受け取っていた。

ランセットの出版の41パーセント、アメリカ医師会(JAMA)の53パーセントが受け取っていた。

「医学プロフェッショナルは完全に製薬会社に買収されている。臨床医学だけではなく、教育や研究も買収されている」とニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンで2002年に編集長だったアーノルド・レルマンは述べたが、2014年に亡くなった。

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