膝痛と大腿直筋

The Trigger Point & Referred Pain Guide
Rectus Femoris Trigger Point Diagram

大腿直筋腱は、膝蓋骨の上を示指と中指で把握して下前腸骨棘まで触診します。トリガーポイントがツボの「髀関」あたりに形成されると膝蓋骨の奥の痛みとなり、これは圧痛点の刺鍼では取れません。髀関あたりの大腿直筋トリガーポイントへの刺激が必要となります。

【大腿直筋】
起始:下前腸骨棘 停止:膝蓋靱帯 神経:大腿神経(L2・L3・L4)
作用:膝の伸展、股関節の屈曲
ツボ:髀関(ST31)、伏兎(ST32)、陰市(ST33)、梁丘(ST34)、鶴頂(奇穴)

大腿直筋のトリガーポイントの部位は通常、股関節の高さ、つまり下前腸骨棘のすぐ下の大腿の上部に存在するにも関わらず、その痛みは膝の膝蓋骨の中やその周辺に、また時には膝関節の深部に感じられるために2つの関節に関わる難題と言える。

J・トラベル『トリガーポイント・マニュアル』3巻249ページ

大腿直筋のトリガーポイントは通常、大腿の上から3分の1くらいの所に見つかり、関連痛は大腿の前面を下に向かって放散する。

P・バルドリー『トリガーポイント鍼療法』316ページ。

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