シュワルツ外科原理と周術期鍼

2019年8月19日『新華網』
「国際的な外科学の教科書である『シュワルツ外科原理』に始めて中西医結合の治療法が収録された」
国际外科学权威著作《施瓦兹外科学》首次收入中西医结合医疗方法


2019年5月29日に出版された『シュワルツ外科原理、11版』に外科手術後の鎮痛や悪心・嘔吐に対して鍼灸が紹介されたそうです。

『ハリソン内科学』の外科を補完する目的で最初は編集され、セイモア・シュワルツ医師が1969年に書いたのが『外科原理』であり、11版を重ねています。

『シュワルツ外科原理:11版』 の第50章に鍼に関する記述がありました。

「第50章  周術期ケアの最適化:強化されたリカバリーと中国医学」

以下、引用。

鍼と電気鍼は周術期のオピオイド利用量を減らすことができる。付け加えると、鍼および電気鍼と中国漢方煎じ液は術後の悪心・嘔吐の予防および治療に効果的である。

ウクライナ出身で、ドイツのグライフスヴァルド医科大学麻酔科の教授であるタラス・ウシシェンコはペリオペレイティブ・アキュパンクチャー(周術期・手術前後の鍼)の専門家です。最近、手術前に手術の不安を和らげたり、手術後に疼痛や悪心・嘔吐などの外科手術の副作用を和らげたり、膀胱や大腸の機能回復させる鍼のことを周術期の鍼と呼んでいますが、これはウシシェンコが最初に言い始めたと思います。

2014年7月「周術期の鍼:なぜ、われわれを使おうとしないのか?」
Perioperative acupuncture: why are we not using it?
Usichenko TI, Streitberger K.
Acupunct Med. 2014 Jun;32(3):212-4. doi: 10.1136/acupmed-2014-010580. Epub 2014 Apr 28.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24777617

2019年3月「周術期の鍼医学:鍼麻酔に代わる新しいコンセプト」
Perioperative acupuncture medicine: a novel concept instead of acupuncture anesthesia.
Yuan W1, Wang Q.
Chin Med J (Engl). 2019 Mar 20;132(6):707-715. doi: 10.1097/CM9.0000000000000123.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6416101/

以下、引用。

鍼は手術後の胃腸機能や膀胱機能の回復を改善できる。

最後に、麻酔および手術刺激は免疫機能の低下を招く可能性があり、術後患者の長期予後を長期的には改善しないかもしれない。鍼は手術後の免疫機能を回復させることを改善して手術後のそう痒症を改善でき、手術後の予後を改善できる。

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