片頭痛の耳鍼

2010年「片側の片頭痛の耳鍼」
Ear acupuncture in unilateral migraine pain.
Allais G, Romoli M,et al.
Neurol Sci. 2010 Jun;31 Suppl 1:S185-7.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20464619

現在のイタリア耳鍼の頭痛研究の第一人者であるトリノ大学ジャンニ・アレー先生や故マルコ・ロモーリ先生の論文です。

イタリアのステファノ・マルチェリ先生が開発したニードル・コンタクト・テストがあります。

「アクティブ・ポイント・テスト」
Il test dei punti attivi
stefano marcelli
https://www.amazon.it/test-dei-punti-attivi-eb…/…/B00PSG5M7W

マルコ・ロモーリ先生とジャンニ・アレー先生は2005年に片頭痛でのツボ選択でステファノ・マルチェリ先生のニードル・コンタクト・テストを研究しました。

2005年「片頭痛コントロールでの耳鍼:ニードル・コンタクト・テストで正しいツボを選ぶ」
Ear acupuncture in the control of migraine pain: selecting the right acupoints by the “needle-contact test”.
Romoli M1, Allais G, Airola G, Benedetto C.
Neurol Sci. 2005 May;26 Suppl 2:s158-61.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15926019

これは鍼を耳穴に接触させることで治療穴を探すという日本鍼灸のようなやり方です。日本以外でこの接触鍼の方法にたどり着いたのはイタリアのステファノ・マルチェリ先生とドイツのヨッヒェン・グレディッチ先生による超正確取穴、ヴェリー・ポイント・テクニークのみです。

以下、引用。

フランス耳介医学派は対珠は視床と関連した基本的ゾーンとしており、中国耳穴学派は1993年の耳穴名の標準化にしたがい皮質下と呼んでいる。

中国の論文著者たちは皮質下をいかなる痛みのコントロールにも臨床的につかえるゾーンの一つだとしている。

2つ目のゾーンとして、耳珠の前の部分で精神的な寓意をもち、中国耳穴学派はうつと関連させている(訳者注:神経衰弱点=垂前)。しかしながら、顔面の痛みは時には歯とも関連している。ロモーリはこのゾーンを痛みが他のところに移る慢性片頭痛に使うことを確立した。

さらに、ノジェはこの部位を頭痛のマスターポイントと確定した。耳甲介の上部は副交感神経の支配を受けている。ノジェは肝臓の部分は片頭痛の治療に有用であるとした。中国の論文著者たちは代わりに膵胆に代表させている。片頭痛治療で特定エリアとされている。

ラファエル・ノジェ先生は、確かに片頭痛に対して左の膵臓、右の肝臓、視床、上顎、眼を使っています。裏側は眼、顎、第一肋骨、腰椎です。ラファエル・ノジェ先生は眼や歯などと片頭痛の関係も指摘されています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする