耳穴:艇角と尿道

耳甲介舟に耳穴、艇角があります。主治は前立腺炎と尿道炎です。前立腺炎に耳穴・艇角を使用した論文は発見できませんでしたが、腎陽虚の動物モデルの耳穴・艇角を使用した論文がありました。

「耳穴・艇角の針刺による腎陽虚の老衰・免疫ホルモンの影響」
针刺“艇角”耳穴对肾阳虚衰老兔性激素的影响
张杏艳 张书征 曾强
《针灸临床杂志》 2007年05期
http://www.cnki.com.cn/Article/CJFDTOTAL-ZJLC200705035.htm

フランス式耳穴ではProstate(前立腺)=Fallopian Tube(輸卵管)という耳穴が耳輪の内側に存在します。しかも、フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3があります。これがフランス式耳穴の普及を阻んでいると思います。

中国式耳穴、艇角には注目しています。艇角はフランス式耳穴の創始者ポール・ノジェがRectum(直腸)、あるいはHemorrhoidといった内痔核点としており、以下の表現をしています。

以下、引用。

耳甲介舟の最も前のポイントは耳輪との接続部にあり、対珠の内側であり、耳甲介舟との交差点であり、ノジェは痔核点( haemorrhoid point )と呼んでいる。

現実に、この排泄腔(肛門)ポイントは単なる肛門の空間を指しているだけではなくて、泌尿生殖器の内臓・血管・神経の全てと対応している。これは、このポイントの治療効果の豊かさだけでなく、多価性を説明している。

中国式耳穴、直腸は耳輪にあります。中国式耳穴、肛門も耳輪にあります。中国式耳穴とフランス式耳穴は場所がかなり違います。

頻尿や尿貯留などの前立腺の症状に対して、耳輪に中国式耳穴の尿道があります。尿道の主治は、頻尿・尿意切迫・排尿痛・尿貯留です。そして、中国式耳穴、尿道はフランス式耳穴の腎臓、尿管、前立腺とほぼ重なっています。

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