宋代の「心腎交通」学説

 
 
唐末五代から宋代の道家、陳朴の『内丹訣』が引用されています。
 
人因父精母血,交媾而生身形交也;丹因心火腎水交媾而丹降,氣交也。
心腎始交通。
初降藏之心,以養真火,二轉歸之腎宮,以養真水,故陰陽大和,而交通也。
水火內交,心氣下降,腎氣上騰,丁壬配合,以養聖胎。
腎之真水感動心火,心神之火,一道熱氣降入丹田。
內丹訣 – 中國哲學書電子化計劃
 
 
唐末五代から宋代の道家、陳朴の『内丹訣』の中に心腎交通の概念があります。宋代の道教の心腎交通理論が金元四大家、劉完素先生により、医学の心腎不交理論となりました。
 
朱丹渓先生の相火理論は宋代儒学によるものです。宋代の儒教、道教、禅仏教の理解が、実は金元四大家の医学の理解のポイントだったようです。
 
 
 

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