MENU

追悼:韓国の105歳の鍼灸師『灸堂』金南洙先生

 

 

 
 
2020年12月27日に韓国で105歳まで灸の臨床を続けた『灸堂』金南洙先生が亡くなられたそうです。知りませんでした。
 
父親に11歳で漢方と鍼灸を学び、日本統治時代の1943年に鍼士の免許を得ました。それから105歳になるまでずっと鍼灸をされてきました。さらに鍼灸教育園という教育施設をつくり、一般の人たちにセルフケアとしての灸療法を教え、灸療法士という民間資格を発行していました。
 
そして、2012年4月に金南洙先生は灸士免許がないのに灸をしたことと、灸の民間資格を発行したことで、97歳で懲役2年執行猶予3年の有罪判決を受けました。日本統治下の免許というのは、犯罪歴がなければ誰でも取れた営業許可に近いもので、現代の日本の鍼灸師免許とは全く違います。しかし、その後、韓国の憲法裁判所は、金南洙先生が灸をすることを認めました。100歳で故郷に移住した金南洙先生は、死ぬまで無料で患者さんたちにお灸をし続けました。
 
 
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次