コーヒーは温性か、寒性か

2021年5月15日 法輪功のメディア『希望の声』
「五運六気のおすすめ:今年はコーヒーを飲むと良い!湿気が重たい人は特にそうです」
 
 
以下、引用。
 
中医学ではコーヒーをどのようにみているのか。コーヒーは深く焙煎すると性味は温性であり、苦味、酸味で、心に入り、醒脾する。色は黒で腎に入る。苦味で燥湿し、香りで醒脾し、温性で通陽し、腎に入り、腎精を調整する。
 
今年は辛丑(かのと・うし)年で、いつもと異なり、一年中、寒湿がベースである。(辛丑年の)三の気は天政が発布され、湿気が降り、地の気が沸騰し、雨が則ち降り、寒邪がこれにしたがう。寒湿を感受すれば民は身体が重くなり、浮腫となり、胸満や腹満となる。
 
 
2021年、辛丑年は太陰湿土司天、太陽寒水在泉、水運不及です。2021年3月20日の春分から5月20日小満のあたりは「二の気」であり、主気は少陰君火で客気は少陰君火であり、客運は水運であり、寒熱が入りまじり、温癘が流行し、湿が蒸してあいうち、雨が降るという気象予測になります。
 
5月20日の小満あたりから7月22日の大暑までは、主気は少陽相火、客気が太陰湿土で、湿気が降りて地気が沸騰し、雨が降り、寒がそれにしたがって、寒湿を感受して、民は体が重く、浮腫となり、胸滿腹満となるので、太陰を治療するのがよいというのが予測です。
 
確かに、今年の辛丑年に関しては五運六気の気象予測と病気予測は当たっている気がします。しかし、『法輪功』の解決法は以下です。
 
 
以下、引用。
 
痰湿・陽虚で気欝の人は精神がないかのようです。コーヒーは温性で、頭に陽気をあげて、陽気があがれば元気になります。コーヒーは苦味であり、苦味は燥湿し、腎に走り、たくさん飲めば小便が増えるので、体に水が多い人はコーヒーで小便を出します。
コーヒーは芳香があり、醒脾して、湿が脾胃にあれば脾胃は運化できなくなりますが、コーヒーは脾を開きます。
だから、陽虚・痰湿・気欝の人は辛丑には顔面は熱っぽく、体は冷えて、温度が熱く、五運六気では寒湿の夏となるので、コーヒーを毎日一杯飲みましょう。
 
 
 
今年は辛丑で寒湿の年なので、毎日、温性のコーヒーを飲みましょうというのが法輪功の提案ですが、まず「コーヒーは温性か、寒性か」という問題があります。
 
中国の多くの薬膳書には、コーヒーは温性と書かれています。私はかつて薬膳講座で参加者の方と議論になったことがあり、調べたことがあります。コーヒーは近代になってから入ってきたので、古典の本草書に記載はありません。
 
日本で行われた日系ブラジル人のイベントで、本格的なブラジル・コーヒーを飲んだ時に、強烈な苦味と強烈な酸味に驚いたことがあります。その後で、夏なのに体が強烈に冷えてきたのにも驚きました。コーヒーの産地は赤道近くで、夏に赤い実をつけ、苦いです。五行色体表で考えるなら、心経と小腸経に入ります。心に入って精神をスッキリさせ、小腸経に入って利尿・通便します。個人的にそう分析してきました。だいたい、夏や熱帯で取れるものは体を冷やします。だから「コーヒーは身体を冷やす」とずっと思っていました。
 
「コーヒーは温性か、寒性か」は、個人的には大きな問題なのです。
 

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