「レトロ」な飛沫感染パラダイム

 
2021年7月13日『サイエンティフィック・アメリカン』
「東京オリンピックにおけるCOVIDリスクは管理されていないと専門家は述べる」
 
 
以下、引用。
 
「食堂の6人がけのテーブル・スペースを4人がけに減らしたり、飛沫ガードや半透明バリヤを設置したオリンピック・パラリンピック村の対策はレトロで古臭い」とカリフォルニア大学の感染症専門家のピーター・チンホンは言う。「まるで、僕たちはタイムマシーンでコロナウイルスが空気感染すると知られる前の時代に戻ったみたいだ」
 
 
外国人の患者さん(大学院卒)に「もうコロナウイルスは空気感染だと『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』も『ネーチャー』も『サイエンス』もBBCもCNNも報道して、特にデルタ変異株では空気感染がものすごく話題になっているのに、なぜ科学技術の進んだ日本で飛沫感染の頃の対策ばかりやるのですか」と聞かれて毎週、答えられない状態の私です。
 
なぜエビデンスに基づいて今までの過ちを認めてアップデートできないのか、日本独特の知的状況を説明するのは困難過ぎます。
 

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