ナバホ族の鍼

 
 
2021年7月20日
「境界線なき医学:カルフォルニア州バークレーの鍼師は、ナバホ・ネイションでの中国伝統医学アクセスを拡張する」
Medicine Without Borders
 
 
著者のコンスタンス・ヘイルさんは、カリフォルニア大学バークレー校やハーバード大学でもライティングを教えているジャーナリストです。カリフォルニア州バークレーの鍼師、グエン先生は、3歳のときにヴェトナムからボートピープル難民としてアメリカに来て、サンフランシスコ州立大学を卒業後、2000年に鍼師となりました。2006年からバークレー・コミュニティ・アキュパンクチャーはナバホ・ヒーリング・プロジェクトを行っています。
 
 
以下、引用。 
 
ナバホ・ヒーリング・プロジェクトの究極の目的は、中国伝統医学によってホーガン(ナバホ伝統住居)を構築し、ナバホ族を自分自身のための医者に育てることである。
 
 
もちろん、ナバホ族にはナバホ伝統植物学があります。ヴェトナム出身のグエン先生は「現代アメリカにおいて、東洋の知恵はどのように活かされるべきなのか」を悩み、精神的彷徨の末にナバホ・ネーションのナバホ族たちとであったそうです。ナバホ族の価値観に学びつつ、同時に鍼灸でナバホ族に癒しを提供し、ともに影響されあいながら、お互いにいままでにない価値観を創ろうとしています。
 
この今までに無い価値観のぶつかり合いからのダイバーシティこそが、人類の未来なのだと個人的には感じました。いまは転換期の時代であり、悪戦苦闘し、試行錯誤し、失敗しながら、未来の価値を創るときなのだと思います。
 
 
 

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