東洋医学と婦人科

 
2004年「無月経症に対する未病管理のポイントを探る」
遠藤 正彦 et al.
『日本未病システム学会雑誌』2004 年 10 巻 1 号 p. 121-123
 
 
無月経について調べているうちに、自分が恐ろしいほど女性の月経不順について知らないことが理解できました。例えば、思春期遅発症の定義さえ知りませんでした。
 
13歳までに乳房が膨らみ始めない
乳房が膨らみ始めてから初潮がくるまでに5年以上かかる
16歳になっても月経がない(無月経)
 
 
思春期遅発症の際のホルモンの動態も知りません。
 
中医学の辞典で、無月経は「閉経」とされています。「経閉」と「絶経」は「メノポーズ」と翻訳されています。
 
更年期(メノポーズ)のプレ更年期や更年期の移行期にどのような精神・身体的変化が起こっているのか、科学的根拠のある調査は存在するのかについても知りません。
 
 
よくよく考えて中国伝統医学の月経不順を調べていくと、自分の関心の薄さに加えて、東洋医学のプラクティショナーが男性中心だったことも関連していると感じました。せいぜい知っているのは更年期症候群、月経前症候群(PMS)、月経困難症くらいです。
 
中医学では「痛経」「経早」「経遅」「経乱」「崩漏」くらいで、それ以上、勉強しようとしたことがありませんでした。日本漢方でも、桂枝茯苓丸、芎帰膠艾湯、当帰芍薬散、加味逍遥散をうろ覚え程度です。これは、基本からやりなおす必要性を感じました。
 
 
古典では『金匱要略』『諸病源候論』『備急千金要方』『婦人大全良方』あたりからやり直そうと思います。
 
 

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