膝関節全置換手術(TRK)の鎮痛の鍼

 
 
 
2021年10月10日『サイエンスデイリー』
「研究は、鍼治療が人工膝関節全置換術患者の痛みとオピオイド使用を減らすことを示す」
 
 
以下、引用。
2021年、麻酔科年次ミーティング総会で発表された調査によると、膝関節置換術(TKR)の間に鍼を受けた患者は、より少ない痛みとより少ないオピオイド使用だった。手術中に鍼治療を受けた患者の65%が、低用量またはオピオイドフリーの術後経験を達成したことを示した。鍼治療を受けてない患者では、これは9%だった。
 
「膝関節全置換術は米国で最も一般的な手術の1つであり、多くの場合、非常に痛みを伴うため、非オピオイド鎮痛技術を検討する必要がある。鍼治療は非常に安全で望ましくない副作用をほとんど伴わずに痛みを軽減するのに役立つが、外科的麻酔の一部として十分に研究されていない」と、DABMAとニューヨークのウェイル・コーネル病院特別外科の臨床麻酔学の准教授であるステファニー・チェン医学博士は述べる。
 
 
 
2017年8月16日『アメリカ医師会雑誌(JAMA)』
「膝関節置換手術後の鎮痛オピオイド消費における非薬物介入」
Drug-Free Interventions to Reduce Pain or Opioid Consumption After Total Knee Arthroplasty:A Systematic Review and Meta-analysis
Dario Tedesco,et al
JAMA Surg. Published online August 16, 2017.
 
人工膝関節置換手術後の鍼と電気療法は、オピオイド使用を遅らせ、使用量を減少させる。
 
 
 
2017年3月28日出版
『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)』
「膝関節全置換手術のインパクト:変形性膝関節症のコスト・エフェクティブネス分析」
Impact of total knee replacement practice: cost effectiveness analysis of data from the Osteoarthritis Initiative
BMJ 2017; 356
 
 
以下、引用。
米国の成人の変形性膝関節症の有病率は約12%で、45~64歳への人工膝関節全置換術(TKR)の年間実施率は2000年以降、約2倍に急上昇している。米Mount Sinai医科大学のBart S Ferket氏らは、現在行われている手術の利益とコストについて検討し、全体としては患者のQOLと質調整生存年に与える影響はわずかであること、手術対象患者をより症状が深刻な人々に絞れば、有効性も経済性も改善すると報告した。結果はBMJ誌電子版に2017年3月28日に掲載された。
 
 
 
 

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