米国人男性の精子の質が低下

 
2021年10月26日『ニューズウィーク日本版』
American Men, Your Sperm Is Getting Worse and Scientists Don’t Know Why
 
 
以下、引用。
 
米国人男性の精子の質は過去15年間にわたって下がり続けていると指摘する研究結果が報告された。
 
この研究結果は、論文執筆者の1人で、ニューヨーク市にあるマウントサイナイ医科大学に所属する不妊治療の専門家チェルシー・キャノンによって、10月17日〜20日に開催されたアメリカ生殖医学会(ASRM)で発表された。
 
キャノンと同じくマウントサイナイ医科大学に所属する不妊治療の研究者シャナ・スワンは、環境汚染物質が精子数に与える影響について、以前から警告を発している。スワンは、2017年の発表時に大いに話題を呼んだ、男性の精子数についての研究の主著者でもある。
 
スワンは、2021年4月にオンラインメディアのサロンに掲載されたインタビューで、特にフタル酸エステルについて、精子に害を与えるおそれがあると警告した。
 
 
 
2021年9月1日チェルシー・キャノン(マウントサイナイ医科大学)
SIXTEEN YEAR LONGITUDINAL STUDY OF U.S. SPERM DONORS CONTINUES TO DEMONSTRATE DECLINING SPERM COUNT AND MOTILITY
Chelsea M. Canon, MD et al.
Fertility and Sterility  VOLUME 116, ISSUE 3, SUPPLEMENT , E335-E336, SEPTEMBER 01, 2021
 
 
フタル酸エステルはスーパーやコンビニのレトルト食品や冷凍食品の包装に入っています。レトルト・パウチはアメリカ軍が開発した技術です。
 
マウントサイナイ医科大学に所属する不妊治療の研究者シャナ・スワン先生は、非常に強い言葉でフタル酸エステルについて警告しています。
 
シャナ・スワン先生は2017年に先進国の男性の精子が激減していることを科学雑誌で発表し、さらに2021年に『カウントダウン』という著書で警告し続けています。
これは、不妊治療に関わる医療専門家は知っておくべき最先端の科学知識です。
 
以前、中国の北京の大気汚染のニュースをみて、真黒な大気汚染の朝の公園で太極拳をしている人をみて愕然としました。
レトルト食品や冷凍食品を食べながら、鍼灸を受けて、精子の質を増やそうとしている患者さんは「スモッグの中の太極拳や気功」と同じことをしているのではないかと感じます。
 
 
フタル酸エステルを摂取すると子どもの知能は低下し、発達に影響が出ます。2018年の『アメリカ医師会雑誌(JAMA)』の論文です。
 
 
2018年『アメリカ医師会雑誌(JAMA)』小児科
「胎児期のフタル酸エステル曝露と幼少期の言語発達の関係」
Association of Prenatal Phthalate Exposure With Language Development in Early Childhood.
Bornehag CG,et al.
JAMA Pediatr. 2018 Oct 29.
 
 
個人的意見では、「スモッグの中の太極拳」を黙認する東洋医学者は倫理観がおかしくなっていると感じます。
 
 
2021年9月1日チェルシー・キャノン(マウントサイナイ医科大学)
 
SIXTEEN YEAR LONGITUDINAL STUDY OF U.S. SPERM DONORS CONTINUES TO DEMONSTRATE DECLINING SPERM COUNT AND MOTILITY
Chelsea M. Canon, MD et al.
Fertility and Sterility  VOLUME 116, ISSUE 3, SUPPLEMENT , E335-E336, SEPTEMBER 01, 2021

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