岭南针灸名医曾天治《科学针灸治疗学》学术探析
刘芳 刘芳
《浙江中医药大学学报》 2013年10期
嶺南は、広西省や広東省などの南嶺山脈の南側です。
承淡安先生の弟子、曽天治先生は、1936年に廣州漢興國醫學校の教材として『鍼灸医学大綱(针灸医学大纲)』を著し、1937年の香港に科学鍼灸医学院を設立し、1944年に『科学鍼灸治療学(科学针灸治疗学)』を出版しています。
内容をみると、日本の京都府立医科大学教授の越智真逸の灸研究がとりあげられています。
1918年 越智真逸
「灸治ガ腎臓ノ機能特ニ利尿ニ及ボス影響ニ 就テ」
日本泌尿器病學會雜誌 7(4): 345─346, 1918.
次に取り上げられているのは、日本の牛島鉄弥が著した神戸延命山鍼灸学院のテキスト 『高等鍼灸学講座』です。これは1931-1932年に浙江省で中国語訳が出版されました。
さらに取り上げられているのは、東京帝国大学の原田重雄、樫田十次郎の灸の研究についてです。
1912年
「灸治二就テ」
原田重雄、樫田十次郎
東京医学会雑誌, 26 (12), 735-762 1912
上記の「灸治について」は国立国会図書館デジタルコレクションで読むことができます。
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