腎疝痛

 
 
2021年11月30日『ジャーナル・オブ・ペインリサーチ』
「急性腎疝痛の治療における鍼と『NSAIDロルノキシカム』:ランダム化比較試験」
Acupuncture versus Lornoxicam in the Treatment of Acute Renal Colic: A Randomized Controlled Trial
Zhang X,et al.
Journal of Pain Research Volume 14
Published 30 November 2021 Volume 2021:14 Pages 3637—3648
 
 
以下、引用。
 
【結論】
三陰交(SP6)と陰陵泉(SP9)の鍼とロルノキシカムNSAIDの筋肉注射は、ともに『腎疝痛(ARC)』に効果があって有効だが、鍼のほうがより即効的で鎮痛効果に優れていた。
 
解剖学的には、尿管はT11~L2とS2~S4の神経線維の枝を受けており、三陰交(SP6)はL4~S1の枝が分布している。陰陵泉(SP9)周囲の枝は脛骨神経(L4~S3)に神経支配されている。したがって、三陰交(SP6)と陰陵泉(SP9)の刺激は脛骨神経から脊髄を通して脳の部位に鎮痛効果を発現すると推測される。
 
 
2018年には、アフリカのチュニジアの病院が腎疝痛の鍼のランダム化比較試験をおこなっています。
 
 
2018年2月13日チュニジア ファットゥーマ・ブルキバ病院
「急性腎疝痛に対する鍼とモルヒネ点滴:ランダム化比較試験」
Acupuncture versus titrated morphine in acute renal colic: a randomized controlled trialKaouthar Beltaief,et al.J Pain Res. 2018; 11: 335–341.Published online 2018 Feb 13.
 
 
115人の腎結石の腎仙痛患者をモルヒネ群(61人)と鍼治療群(54人)にわけて比較しました。
 
以下、引用。
 
【結論】
腎疝痛の救急外来患者に対して、鍼はモルヒネ点滴と比較してより早く、より深い鎮痛効果とトレランス・プロファイルを示した。
 
 
 

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