2022年2月8日 イタリア・ミラノの女性週刊誌『イオ・ドンナ(IO Donna)』
「更年期の鍼」
Agopuntura in Menopausa
以下、引用。
鍼治療は、閉経期の身体的および心理的変化に直面するための有効なサポートとなる可能性がある。特に、40～50歳前後のほとんどの女性に影響を与える「のぼせ」を減らすのに役立つ。いくつかの研究はこれを示唆しているだけでなく、更年期障害に関する最も認定された出版物の1つである科学雑誌『Maturitas』に掲載された記事もある。
『Maturitas』は、ヨーロッパ女性更年期・男性更年期学会が発行する一流医学誌です。
2017年『Maturitas』
「更年期とプレ更年期の症状のマネージメントのための鍼：現在の臨床エビデンスと未来研究のためのパースペクティブ」
Acupuncture for the management of menopausal and perimenopausal symptoms: Current clinical evidence and perspectives for future research
Tae-Hun Kim et al.
Maturitas. 2017 Jun;100:82-83.
2021年には更年期の鍼の論文が多く出版されています。
2021年11月
「更年期周辺症候群の治療のための電気鍼：ランダム化比較試験のシステマティックレビューとメタアナリシス」
Electroacupuncture for the treatment of perimenopausal syndrome: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
Zhiyan Zhong et al.
Acupunct Med. 2021 Nov 9;9645284211055742
2021年5月
「更年期うつ病のスタンダートケアの追加的マネージメントの鍼と単独の鍼：システマティックレビューとメタアナリシス」
Acupuncture as an Independent or Adjuvant Management to Standard Care for Perimenopausal Depression: A Systematic Review and Meta-Analysis
Fei-Yi Zhao et al.
Front Psychiatry. 2021 May 28;12:666988
2021年4月
「閉経期不眠症のマネージメントにおける鍼と西洋薬の有用性の比較：システマティックレビューとメタアナリシス」
Comparative Utility of Acupuncture and Western Medication in the Management of Perimenopausal Insomnia: A Systematic Review and Meta-Analysis
Fei-Yi Zhao et al.
Evid Based Complement Alternat Med. 2021 Apr 26;2021:5566742.
2016年2月
「更年期周囲と閉経後女性の睡眠障害を鍼は減少させるか：システマティック・レビューとメタ･アナリシス」
Acupuncture to Reduce Sleep Disturbances in Perimenopausal and Postmenopausal Women: A Systematic Review and Meta-analysis.
Chiu HY, Hsieh YJ, Tsai PS.
Obstet Gynecol. 2016 Feb 4.
以下、引用。
更年期関連睡眠障害の女性の睡眠障害について、鍼は顕著な減少を示した。
2016年5月24日 『サイエンス・デイリー』
「鍼は臨床で更年期の症状を減少するのに使われる」
Acupuncture used in clinical settings reduced symptoms of menopause
以下、引用。
ウェークフォレスト・バプブティスト医療センターの研究者たちによれば、鍼治療は更年期のホットフラッシュと寝汗を36%も減らすことができる。この発見は6月の医学雑誌『メノポーズ』に発表される。
※2016年「更年期における鍼研究:実践的ランダム化比較試験」
Acupuncture in Menopause (AIM) study: a pragmatic, randomized controlled trial
Avis, Nancy et al.Menopause: June 2016 – Volume 23 – Issue 6 – p 626–637
2018年1月、Deanna Befus博士(ウェイクフォレスト医学校統合医療センター)
『補完代替医療ジャーナル(JCAM)』に発表した
「更年期症状の鍼によるマネージメント：包括的システマティックレビューとメタ・アナリシス」
Management of Menopause Symptoms with Acupuncture: An Umbrella Systematic Review and Meta-Analysis.
Befus D et al.
J Altern Complement Med. 2018 Jan 3.
【結論】
対照群である通常ケアと比較して、ランダム化比較試験は健康関連QOLや女性の活動性などとともに、更年期血管運動症状の減少に対して鍼を使用する根拠となる。
Deanna Befus博士のウェークフォレスト医科大学では、ナンシー・エイビス先生が中心になって、10年以上、更年期のホットフラッシュへの鍼の効果を研究されています。
2008年 ナンシー・エイビス
「更年期ホットフラッシュへの鍼治療のランダム化比較試験パイロット研究」
A Randomized, Controlled Pilot Study of Acupuncture Treatment for Menopausal Hot Flashes
Nancy E. Avis,et al.
Menopause. 2008;15(6):1070-1078.
以下、引用
中医学の理論によれば、更年期症状は主に腎臓の陰陽のアンバランスによって引き起こされる。鍼治療を受けたグループは、腎陰・腎陽を正常化・強化し、ホットフラッシュと寝汗を治療するように標準化された鍼治療を受けた。標準治療は次の鍼のツボ、関元(CV4)、太溪(KI3)、三陰交(SP6)、腎兪(BL23)、神門(HT7)、復溜(KI7)を含む、正中線に位置する関元(CV4)を除いて、左右ともに鍼をし、全部で11穴に鍼をした。
2019年4月24日 『アメリカ医師会雑誌(JAMA)』
アニタ・スロムスキ
「鍼は更年期症状を軽減するかもしれない」
Acupuncture May Reduce Menopausal SymptomsAnita Slomski, MAJAMA. 2019;321(16):1558.
2019年
「閉経期症状に悩まされる女性への標準化された鍼アプローチの効果：
Efficacy of a standardised acupuncture approach for women with bothersome menopausal symptoms: a pragmatic randomised study in primary care (the ACOM study)
Kamma Sundgaard Lund et al.
BMJ OPEN Volume 9, Issue 1