韓医学とインテリジェンス

2022年3月31日
「韓医標準臨床診療指針はどこまで来たのか<完>」
한의표준임상진료지침, 어디까지 왔나? <完>

韓国には韓医学育成法があり、大韓民国・保健福祉部(日本の厚生労働省に相当)の韓国韓医薬振興院(NIKOМ)が韓医薬育成発展計画を策定します。

第4次韓医薬育成発展計画(2021~2025)では、韓医学による地域介護連携強化、訪問診療、健康保険の適応拡大、科学的研究、韓医薬の品質管理、ISO/TC 249、グローバル化にともなう外国人観光客誘致の強化、アクセシビリティの強化などが挙げられています。

30の疾病の韓医学臨床診療ガイドライン(CGP)の作成、アジアだけでなく全世界から伝統医学情報の収集などが計画されています。

最近の韓医学のニュースはAI、ロボット化、データベース構築などのDX関連が多いです。

ニュースを読んでいる限り、韓医学はやすやすと現代化しているのではなく、むしろ世の中の変化に危機感を持ち、悪戦苦闘して歯をくいしばって努力して変化に適応しようと必死の努力がなされている印象があります。

中国でも2017年に中医薬法が成立し、2021年3月30日に第14次五か年計画で10~20の国家中医臨床医学研究センター建設が計画されています。

2000年にはシンガポールで中医臨床規則ができました。

2016年5月にマレーシアで伝統補完医学法2016が通り、マレーシア保健省伝統補完医学(中医学)部門ができました。

やはり、情報収集と分析、戦略の立案といったインテリジェンス部分こそが現代日本で根本的に欠けている部分だと感じてしまいます。

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