中国の第14次中医学発展五カ年計画

2016年に、中国国務院は中医学発展戦略綱要(2016—2030年)、また中医学一帯一路発展規則(2016-2020年)を発表しました。

2017年、中医薬法が施行されました。

2019年、WHO-ICD11に中国伝統医学の弁証論治が入ります。

2022年3月、第14次中医学発展五カ年計画が発表されました。

詳細を調べてみて、良い面もあります。

巨大な中医学古典収集出版プロジェクトである『中華医蔵』など中医古典の文献調査を推進することは素直にうれしいです。

しかし、ISO/TC249をはじめとして、標準化・科学化を推し進めるという全体の方針を見る限り、有能なビジネスマンがつくった伝統医学の経営計画のようだというのが個人的な感想です。

映画『マネーショート』では、経済界がサブプライムローンに突進していく中で、実際に現場を調査して「これは将来、破綻するしかない」と確信した主人公が空売りを仕掛ける実話です。

経済コンサルタントや中国メディアは、中医学市場が上昇基調にあるというニュースを流していますが、個人的には映画『マネーショート』の主人公のような気分です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする