【高麗手指鍼】片頭痛

2000年 釜山国立大学 Kyu Hyun Park教授と柳泰佑先生の共著
「高麗手指鍼による脳血流調整による片頭痛の緩和」
Relieving Migraine Headache by Regulating Cerebral Blood Flow with Koryo Hand Therapy
K Hyun Park, T Yoo
The Internet Journal of Alternative Medicine. 2000 Volume 1 Number 1.
https://ispub.com/IJAM/1/1/4345

以下、引用。

われわれは腹診を用いて三一体質を決定し、頸部と寸口脉診でチェックした。

柳泰佑先生は『高麗手指鍼講座(たにぐち書店)』463ページで三一体質論について論じています。

腹診と陰陽脈診法(扶突と寸口の比較脉診)を行います。
腹診では、天枢(ST25)で陽実証、大横(SP15)で陰実証、石門(CV5)関元(CV4)などの下腹部で診る腎実証の三体質で分析します。

個人的には、柳泰佑先生の三一体質理論が最も面白いです。

高麗手指鍼では、右手を使うか、左手を使うかという問題があります。特に片頭痛は左右差と体質の問題があり、考えざるを得ないです。

以下、引用。

頸部と寸口脉診や腹診、バイオリズム理論から、片頭痛の人は胆、肺、脾の機能亢進であると高麗手指鍼の三一体質論はみなしており、肝、心、胃、大腸の虚とみなされる。

これらの三一体質に基づき、五行治療の舎岩鍼をおこないます。

以下、引用。

先天的な体質は、五運六気のバイオリズムにより形成される。

この研究では、片頭痛患者は胆経、脾経、肺経の機能亢進があり、肝経、胃経、大腸経の機能減退があった。ほとんどの緊張型頭痛の患者は膀胱経、心経、肝経の機能亢進と腎経、小腸経、胆経の機能減退があった。われわれは体質を知ることで良い治療結果をえることができる。

片頭痛の患者は共通の性格があり、高麗手指鍼の三一体質に属している。相応治療と五行治療(舎岩鍼)で手の片側の経絡の過剰や減退が治療された。

柳泰佑先生の左右側性理論や体質理論はとても興味深いです。

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