泌尿器疾患への耳介療法

2021年5月 ブラジル五大大学の一つミナス・ジェライス連邦大学
「成人・高齢者の下部尿路症状への耳介療法:統合レビュー」
Auriculotherapy in adults and elderly people with lower urinary tract symptoms: an integrative review
Cissa Azevedo
Rev Esc Enferm USP. 2021 May 10;55:e03707
https://www.scielo.br/j/reeusp/a/D5PNTqRkGgmYYk7kJzVNQCx/


2020年代はブラジルの耳鍼研究がもっとも充実している印象があります。

以下、引用。

耳介療法でもっとも好ましい結果でエビデンスがあるのは、高齢者の前立腺症状と外科手術後の症状だった。

主な泌尿器症状は、頻尿、尿意切迫、夜間頻尿、残尿感、尿線途絶、尿がサッと出ない、尿失禁、尿閉である。

主な耳穴ポイントは、膀胱、尿管、腎臓、前立腺、内生殖器だった。

耳穴「膀胱」、耳穴「腎」、耳穴「輸尿管」、あるいは脳に相当する耳穴「遺尿点」は「縁中」です。

ドイツでは、以下の耳穴研究が注目です。

2014年
トーマス・ブシュライプフアー
「過活動膀胱の耳鍼」
Ohrakupunktur bei Detrusorhyperaktivität
Eine Pilotstudie
Thomas Bschleipfer
Der Urologe volume 53, pages1633–1638 (2014)

トーマス・プシュライプファー先生は、ドイツの超名門ユストゥス・リービッヒ大学ギーセン医学部の泌尿器科の教授です。

ユストゥス・リービッヒ大学医学部は、エックス線の発明者、ヴィルヘルム・レントゲンが教授でした。

トーマス・プシュライプファー教授は、ドイツ連邦軍の病院で働きながら哲学の研究をしていたことも有名です。ただ、トーマス・プシュライプファー教授の耳鍼の過活動膀胱への評価は否定的です。

2014年
「耳鍼による過活動膀胱の治療の臨床研究」
耳针治疗膀胱过度活动症之临床研究
薛娟 《北京中医药大学》 2014年
※采用耳针疗法治疗膀胱过度活动症,耳部取肾、膀胱、尿道、内生殖器、神门、交感、皮质下、三焦
※对膀胱过度活动症患者进行耳穴探测,结果显示肩关节、心、内生殖器、盆腔、眼、肾、三焦、锁骨、神门、肺等穴位的阳性频率较高。
※耳穴肩、锁骨可能与本病相关,可以指导以后耳针治疗膀胱过度活动症的选穴。

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