総合誌からの情報収集

『文藝春秋』2023年1月号です。

 

京極夏彦の『病葉草紙(わくらばぞうし)』、第一話は「馬癇 」、第二話は「気積」、第三話は「脾臓虫」となっており、いずれも茨木ニ介の『鍼聞書』が引用されています。

狙われた身体ー病いと妖怪とジェンダー』(安井眞奈美 著、平凡社2022/02/25)でも『鍼聞書』が取り上げられていました。『鍼聞書』ブームが起こっています(笑)!

 

 

2022年は「自分の中に多様性を取り込む」ことをテーマにしていました。その際に決めたのが「総合雑誌を読む」ことです。
『文藝春秋』『中央公論』『VOICE』『世界』を読み、そこで見つけた論客たちの新書をさらに読むという、紙の雑誌と紙の本中心のベタな情報収集は、結果的に良かったです。
 

さらにYouTubeでは津田大介さんの「ポリタスTV」を聞きました。自分の弱い分野であるフェミニズムに関して、少しだけ理解が進んだのはポリタスTVのお蔭です。

「専門性を確立し、深掘りする」という世間の風潮に逆張りして「浅く、広く、手当たり次第に知識を広げる」という浅知恵戦略は非常に楽しかったので、今後も継続していきます。

今回の『文藝春秋』も、保坂正康さんの「平成の天皇皇后両陛下大いに語る」、エマニュエル・トッドの「ウクライナ戦争の真実」、安田峰年さんの蔡霞インタビュー「私が習近平から逃げ出した理由」の記事は面白かったです。

特にエマニュエル・トッドと佐藤優の対話での「プーチン大統領ヴァルダイ演説」の解説は、ウクライナ戦争の理解に重要だと感じました。フランス人のエマニュエル・トッドとロシア通の佐藤優だからこその見解です。エマニュエル・トッドも「これを私がフランスで言ったら社会的に抹殺される。日本だからこそ言えるのです」と言っていました。

 

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