環境汚染物質による母乳の汚染

2022年7月6日『ニュース・メディカル』
「スペインの研究は、母乳に環境汚染を発見した」
A Spanish study found traces of environmental pollution in breast milk

以下、引用。

新しい国際環境研究は、乳児のホルモンバランス、脳の発達、腸内細菌叢を混乱させる環境汚染物質を母乳が含んでいることを明らかにした。

2022年8月スペイン、ルビーラ・イ・ビルジーリ大学
『エンバイロメント・インターナショナル』
「スペインでの育児中の母親の母乳に含まれる環境汚染物質」
Mixture of environmental pollutants in breast milk from a Spanish cohort of nursing mothers
JoaquimRovira
Environment International
Volume 166, August 2022, 107375

殺虫剤DDTは全ての母乳サンプルから検出されました。DDTはレイチェル・カーソンの『沈黙の春』で有名になった危険な環境汚染物質です。

小麦の農薬HCBもすべてのサンプルとDDTと同じくらい検出されました。

HCBは1954年に殺菌剤として開発され、1966年に禁止されましたが、発がん物質であり、胎児の死亡や奇形につながることが指摘されています。

柑橘類の農薬オキシクロルデンも50パーセントのサンプルから検出されました。発がん物質です。

PCBは11種類中9種類が検出されました。

PFOSはサンプルの90パーセントから検出されました。PFOSはテフロン加工のプライパンのフッ素コーティングに使われ、内分泌かく乱・周産期死亡率と関連しています。

農薬クロルピリホス、ビスフェノールA、TBBPAなども検出されました。農薬クロルピリホスは子どもの知能低下との関連が指摘されています。

環境と医学の現実を直視するしかありません。

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