がん患者の不眠症

2022年8月18日『オンコロジー・ナース・アドバイザー』
「鍼灸はガン患者の不眠症を緩和します」
Acupuncture and Moxibustion for Insomnia Relief in Cancer Patients

以下、引用。

がん患者の間の約50パーセントに不眠症があり、多くのケースは女性である。

2022年の『 緩和ケアとソーシャル・プラクティス 』に発表されたワンらのシステマティックレビューとメタアナリシスでは、1,187人のガン患者の参加者の14のランダム化比較試験で、がん患者の不眠症への鍼灸の安全性と効果を評価している。

2022年1月10日 オーストラリア・パースのエディス・コーワン大学
『緩和ケアとソーシャル・プラクティス』
「がん関連不眠症の鍼灸の安全性と効果:ランダム化比較試験のシステマティックレビューとメタアナリシス」
The safety and efficacy of using moxibustion and or acupuncture for cancer-related insomnia: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials
Show all authors
Carol Chunfeng Wang et.al
Palliative Care and Social Practice
First Published January 10, 2022

以下、引用。

【結論】
メタアナリシスは、がん関連不眠症のマネージメントにおいて鍼灸はポジティブな効果をもたらすことを示している。

(エディス・コーワン大学の)ワン らの発見とは対照的に、2022 年に発表された別の系統的レビューとメタ分析ではがんサバイバーの睡眠障害に対する鍼治療の短期的ま​​たは長期的な影響を裏付ける証拠は見つからなかった。

2022年5月18日南京中医薬大学
「がんサバイバーの睡眠障害の改善との関連における鍼と耳介指圧:システマティックレビューとメタアナリシス」
Association of Acupuncture and Auricular Acupressure With the Improvement of Sleep Disturbances in Cancer Survivors: A Systematic Review and Meta-Analysis
Qingyun Wan et al.
Front Oncol. 2022; 12: 856093.
Published online 2022 May 18.

以下、引用。

МRIからのエビデンスは、鍼が睡眠と関連する脳部位である側頭葉、前頭前皮質、頭頂葉、前帯状皮質、楔前部、縁上回を活性化し、調節するかもしれないことを示唆している。

複数のエビデンスは「鍼を挿入して旋撚するとその局所のファッシャが鍼をつかみ(鍼先が重くなり)、鍼が効かない場所ではこれはおこらない」とテキサスМDアンダーソンがんセンターの教授であるリチャード・D・ヘインズとロレンツオ・G・コーヘンは述べる。「ファッシャは相互につながっているので、ファッシャが脳にシグナルを伝達しているのかもしれない」と彼らはつけくわえた。

ここでも、世界中の鍼灸師がファッシャが鍼のフロンティアである認識を表明しています。

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