メダリストを支えたブラジルの伝説的鍼灸師

2024年8月9日『ブラジル日報』
「50円のボードからメダリストに 祖母の誕生日に歴史刻む3世」

南米の鼓動をキャッチ! ブラジル...
50円のボードからメダリストに=祖母の誕生日に歴史刻む3世 - 南米の鼓動をキャッチ! ブラジル日報  日系3世のスケーター、アウグスト・アキオ(23歳)がパリ五輪スケートボード男子パークで銅を獲得し、歴史に名を刻んだ。パーク種目では東京大会でペドロ・バロスが獲得...

以下、引用。

アキオはスケートボードを人生の哲学と考え、「貧困や苦難を知らない者は、美しさを同じ目で見ることができない」というモットーを掲げている。

彼は3年前からジャグリングにも取り組む。これはトレーニング中に股関節を負傷し、スケートから離れていた期間中のメンタルヘルスの一環だった。

アキオの祖父、高橋普美雄さんは10代でブラジルに移住した。鍼灸の先駆者で、ロナウジーニョやフレッジ、アルゼンチンのメッシや英国のベッカムなど多くのプロサッカー選手の治療をした。母シルヴァナさんも同じ道を歩み、アキオが怪我をした時は鍼灸治療で支えた。

「祖父や母が鍼灸で支えてくれなかったら、ここまで来れなかった。父も兄も僕のスケートへの愛を信じ、応援してくれた」と家族の支えに感謝した。 

メダルを獲得した7日は亡き祖母ユリコさんの誕生日で、家族にとって二重の喜びとなった。ユリコさんは1991年6月に49歳の若さで亡くなっている。普美雄さんは「今日は私の亡き妻の誕生日だ。私にとって最高のプレゼントをもらった。アキオをとても誇りに思っている。これ以上の言葉はない」と感慨深く語った。

ロナウジーニョやメッシやベッカムを鍼治療していたブラジルの鍼灸師・高橋普美雄先生には、来日された際に直接お会いして、言葉をかけていただいことがあります。

アウグスト・アキオ選手はケガをしたときにジャグリングを始め、パリ五輪でもジャグリングを披露しました。ジャグリングはメンタルを鍛えてくれるそうです。

パリ五輪でメダルを獲得した際には、「スケードボードは会場で裏方のスタッフさんにあいさつをすることから始まります。わたしが子どもの頃から小さな大会を運営してくれた人々、清掃スタッフ、警備員、審査員、すべての人に感謝しています」とスピーチし、母親の鍼灸師・医師であるシルヴィーナ・タカハシ先生と祖父の高橋普美雄先生に感謝を述べていました。

底抜けに明るい、若きスケードボード選手の座右の銘が「貧困や苦難を知らない者は、美しさを同じ目で見ることができない」と聞き、心の底から感動しました。ブラジルの伝説的鍼灸師、高橋普美雄先生から感じた人間性が、そのままアウグスト・アキオさんに受け継がれているのを感じました。

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