気候と傷寒・温病:故易发生温病

 

 

2020年1月31日『CNNニュース』
「全米で1500万人が感染、死者8千人超 過小評価されがちなインフルエンザの脅威」

 

以下、引用。

全米で1500万人が感染し、今シーズンだけで8200人以上の死者を出したウイルスがある。新型コロナウイルスではない。インフルエンザのウイルスだ。
2019~20年にかけてのインフルエンザシーズンは過去10年で最悪級の状況が予想される。これまでに少なくとも14万人がインフルエンザによる合併症のために入院した。

 

 

2019年己亥年の11月26日から1月23日は己亥の「終の気」であり、五運六気理論に以下の予測があります。

以下、引用。

(2019年11月26日からの)終の気では、冬に春令がめぐり、陽気が潜蔵せずに、ゆえに温病が発生する。

 

まさに冬に温かく、温病が発生しています。今回の新型コロナウイルス肺炎も中医の先生方が言っているのは気象の影響です。冬に温かく、急に気温が落ちると寒湿として発生しました。
そして蒸し暑い広東省や四川省は湿熱として治療しています。これはウイルスよりも気温差と患者の免疫と関連がある印象です。漢方(中薬)は薬の寒性や熱性などの偏性をもって人体の陰陽を調整します。

 

2020年2月2日
『中国湖南省邵陽市で「H5N1型」鳥インフルエンザ発生』
https://www.recordchina.co.jp/b778231-s0-c10-d0054.html

中国・湖南省では強毒の「H5N1型鳥インフルエンザ」が発生しました。

 

 

インドでは2020年1月初めにH5N1型鳥インフルエンザのアウトブレイクが報告されています。

2020年1月8日『ロイター通信』
「インドは、チャッティスガル州でのH5N1型鳥インフルエンザのアウトブレイクを報告した」
India reports H5N1 bird flu outbreak in Chhattisgarh state: OIE
https://www.reuters.com/…/us-health-birdflu-india-idUSKBN1Z…

 

 

中国、インドより前、2020年1月2日に東欧のポーランドで鳥インフルエンザが発生し、2万5000羽の七面鳥が殺処分されています。

2020年1月2日
「鳥インフルエンザの恐怖!2万5.000羽の七面鳥が東欧で処分される」
Bird flu scare! 25,000 turkeys killed in Eastern Europe, sparks cull
https://www.financialexpress.com/…/bird-flu-s…/1811102/lite/

 

 

2020年1月21日にはドイツでも鳥インフルエンザが検出されます。

2020年1月21日『ドイチェ・ヴェレ』
「ドイツで最初の鳥インフルエンザが報告される」
First bird flu case reported in Germany
https://amp.dw.com/…/first-bird-flu-case-reporte…/a-52079949

 

 

2020年1月27日、世界保健機関WHOは東欧でH5N8型鳥インフルエンザ・アウトブレイクについてエマージェンシー緊急事態を声明しています。

2020年1月27日世界保健機関
『エマージェンシー:鳥インフルエンザ・アウトブレイクの増加で、WHOは死亡または病気の鳥の取り扱いにアドバイスする』
Increase in ‘bird flu’ outbreaks – WHO/Europe advice for handling dead or sick birds
http://www.euro.who.int/…/increase-in-bird-flu-outbreaks-wh…

ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、チェコ共和国。

 

世界中でコロナウイルスとインフルエンザウイルスのアウトブレイクが起こっています。まさに2020年1月に高い気温が続いて温病が流行しています。

 

2019年2月4日『アメリカ科学アカデミー紀要(PNAS)』
「高い環境の気温と湿度と、インフルエンザAウイルス感染の免疫と炎症」
Immunology and Inflammation
High ambient temperature dampens adaptive immune responses to influenza A virus infection
Miyu Moriyamaa and Takeshi Ichinohea,1
PNAS Plus
Published online 2019 Feb 4.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6386664/

気候変動、地球温暖化はウイルス感染症の拡大に影響を与えます。以上の東京大学の2019年論文は高い気温が生体の免疫に影響し、インフルエンザウイルス感染症にかかりやすくなることを論じています。

 

「冬に春令がめぐり、陽気が潜蔵せずに、ゆえに温病が発生する」という古典の記述は深いものがあると感じました。

 

 

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