2020年10月29日 ハーバード・メディカル・スクール 『ハーバード・ヘルス・ブログ』
「依存症の回復における心身医学」
以下、引用。
【依存症回復への心身医学アプローチにグッド・エビデンスはあるか】アメリカ国立補完統合衛生センター(NCCIH)は依存症治療における心身医学アプローチの現代の文献のレビューを行い、確固とした心身医学治療のインパクトをまとめた。鍼治療は一般的に安全であり、薬物離脱、薬物への渇望、不安を助けるかもしれないが、直接的な薬物使用へのインパクトはほとんどない。催眠が禁煙に効果があるというエビデンスがいくつか存在する。
2018年4月「アメリカ国立補完統合衛生センターのクリニカル・ダイジェスト:薬物使用障害の心身アプローチ:科学は何を述べているのか」
NCCIH Clinical Digest:Mind and Body Approaches for Substance Use Disorders: What the Science Says
以下、引用。
2016年のシステマティックレビューにおいて、5227人の被験者を含む41の研究は薬物使用の鍼と他の治療を比較したが一貫性がない。鍼は薬物離脱、薬物渇望、不安症状に好ましいという発見はあったが、エビデンスのクオリティは低い。
2016年「薬物使用障害の鍼:システマティックレビューとメタアナリシス」
Acupuncture for substance use disorders: A systematic review and meta-analysis
Sean Grant et al.
Drug Alcohol Depend . 2016 Jun 1;163:1-15.
以下、引用。
4つの臨床試験の2016年システマティックレビューは、鍼が急性のオピオイド渇望やオピオイド離脱を減らすのに効果がないことを発見した。鍼は治療の継続やメタドン解毒薬の減量、オピオイド使用量の維持には有用である可能性があることがわかった。
2016年「オピオイド使用障害の耳鍼使用:システマティックレビュー」
The use of auricular acupuncture in opioid use disorder: A systematic literature review
Tanya E Baker
Am J Addict. 2016 Dec;25(8):592-602.
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