2019年12月4日
「新しい時代の望診・聞診・問診・切診をつくる」
做好新时代的“望闻问切”
これは、北京中医薬大学の鄧勇副教授による2019年10月26日に発表された中国・共産党国務院の 『中医学伝承創新発展の意見』の論評です。
『中医学伝承創新発展の意見(关于促进中医药传承创新发展的意见)』
中医学教育や臨床に関する中国政府の新しい施政方針が書かれているため、同時代の中医学を研究・批判するためには理解・分析する必要があります。
『中医学伝承創新発展の意見』の中に「インターネットと中医学健康サービス」が強くうちだされていますが、インターネットでは聞診と切診ができないため、四診合参ができない、また、インターネットによる遠隔診断というシステムは西洋医学を前提としてつくられており、資格や偽医者という問題が出てくるという論理的に妥当な批判です。
しかし、論評の結論はより監視社会による監督を強めて、非合法で不合理な中医医院をすぐに発見できるようにするという、まさかの「監視社会をさらに強化する」というもので、あまりの発想の違いに言葉を失いました。
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