男性不妊症の弁証論治

 

2015年「男性不育症の中西医結合診療ガイドライン(試行版)」
男性不育症中西医结合诊疗指南(试行版)
中国中西医结合学会男科专业委员会
中国中西医结合杂志,2015,35(09):1034-
http://www.cjim.cn/zxy…/zxyjhcn/…/reader/view_abstract.aspx…


腎虚、肝鬱、湿熱などの弁証と鍼灸がガイドラインで推奨されています。
日本でも以下の論文があります。


「男性不妊に対する弁証論治による漢方療法」
田村 哲彦, 石川 博通, 田代 真一
『日本東洋医学雑誌』1999 年 49 巻 4 号 p. 623-628
https://www.jstage.jst.go.jp/…/…/49/4/49_4_623/_pdf/-char/ja

 

以下、引用。

肝気鬱証 (11例), 腎虚証 (5例), 脾気虚証 (9例), 痰湿証 (5例), 湿熱証 (3例) であり、 各々柴胡疏肝湯, 八味地黄丸・牛車腎気丸, 補中益気湯, 柴胡加竜骨牡蛎湯, 竜胆潟肝湯を基本とした処方を用いた。

従来, 男性不妊の漢方療法は腎虚証並びに脾気虚証を指標とする場合が多かったが、本研究では肝気鬱証が11例 (33%) を占めた。

妊娠例は肝気鬱証で4例, 脾気虚証, 痰湿証, 湿熱証の各群で各々1例認められた。

 


従来は腎虚と弁証していた男性不妊症を実際に四診したら肝気鬱が多かったというのは貴重な報告だと思います。

 

男性不妊症は清代、陳士鐸著、『弁証録』に詳細な記述があります。

《辨证录》种嗣门
http://www.zysj.com.cn/lilunshuji/bianzhenglu/591-18-19.html

 

 

 

 

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