冬病夏治:三伏天貼

2018年6月20日
『冬病は夏に治す。中医学の三伏天貼は、最も良い季節にアレルギーを治療する』
冬病夏治 中醫三伏貼治療過敏症狀最佳時機

三伏天灸は「冬の病は夏に治す(冬病夏治)」、すなわち冬の喘息や気管支炎、アレルギー性鼻炎などの病気を夏にお灸をして予防するという考え方です。清代からその風習が始まりました。

夏至以降の庚(かのえ)の日を初伏・中伏・末伏といい、3つ合わせて三伏です。

清代、上海の鍼灸家、李培卿先生が伏鍼と伏灸を提唱したそうですが、李培卿先生は元代の朱丹渓先生と明代、汪機(おうき)先生の『鍼灸問対』の論説を参考にされたそうです。

李培卿先生は、現代の中医学鍼灸弁証論治を創った陸痩燕(りくそうえん)先生の実父です。

明代、朱丹渓の学説を継ぐ汪機の『鍼灸問対』では、朱丹渓の学説を論じています。

以下、『鍼灸問対』巻之下より引用。

朱丹渓が言うには、夏月に陽気は体表に浮いている。今の医師は艾で火を焼灼する。多くは夏月である。

黄帝内経が言うには、春夏は陽気を養う。火をもって陽気を養う。

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