農薬と子どもの健康

2018年10月25日『ガーディアン』
「全ての農薬類を、子どもの健康を守るために禁止しろと、専門家が言っている」
Ban entire pesticide class to protect children’s health, experts say


海外では論文が発表されて以降、報道が続いていますが、日本では報道、医療関係、サイエンスライター、知識人を含めて沈黙が続いています。子どもと妊婦を守ろうという気概がないです・・・。

以下、引用。

全ての農薬類が子どもと妊婦の健康を脅かしているという証拠エビデンスがあるため、その物質は禁止されるべきだと毒物学者専門家パネルは述べている。

新しい報告書の共著者であるニューヨークのコロンビア大学子ども環境センター教授のロビン・ワイヤットによれば、子どもの知能指数減少はリン酸エステルによって引き金が引かれて、知能指数は5ポイントから6ポイント下がることになる。

2018年10月24日発表の『プロス・メディスン』の原著論文
「妊娠期と子どもの時にリン酸エステルに暴露した神経発達:重要な政策変更の提言」
Organophosphate exposures during pregnancy and child neuro development: Recommendations for essential policy reforms
Irva Hertz-Picciotto et al.
Published: October 24, 2018https://doi.org/10.1371/journal.pmed.100267115:28 2018/11/05

以下、引用。

証拠は、リン酸エステル農薬は以前には安全で取るに足りないと考えられていたレベルでさえ脳の発達を阻害することを示しています。

以下は、2012年にアメリカ小児科学会が公式声明として発表した「子どもの農薬曝露」という論文です。

「子どもの農薬の曝露」
アメリカ小児学会
Pesticide Exposure in Children
PEDIATRICS Vol. 130 No. ‪6 December‬ 1, 2012 pp. e1757 -e1763

以下、引用。

複数のケース・コントロール研究と証拠が、殺虫剤には脳腫瘍と急性リンパ性白血病の危険性があることを支持している。

アメリカでのコホート研究によれば、出生早期に有機リン酸エステル農薬にさらされることは、IQ知能指数の減少と注意欠陥や多動障害や自閉症などの異常行動と関連している。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする