鍼灸界で2018年に中国で影響力があった10大人物

2018年12月25日
「鍼灸界で2018年に中国で影響力があった10大人物を新機関が発表した」
针灸界2018中华十大影响力创新人物和创新机构评选揭晓

针灸界2018中华十大影响力创新人物
1、石学敏(醒脑开窍针刺法创始人,国医大师,中国工程院院士)
2、张缙(黑龙江省中医研究院研究员,国医大师)
3、刘保延(中国中医科学院首席研究员,中医药数据中心主任)
4、王学昌(弧刃针发明人,河南中医药大学颈肩腰腿痛与针刀研究所所长)
5、赵百孝(北京中医药大学针灸推拿学院院长)
6、王文远(平衡针发明人,平衡针灸学科创始人)
7、程少丹(上海市光华中西医结合医院针灸推拿伤科主任)
8、韩济生(北京大学神经科学研究所所长,中国科学院院士)
9、张争昌(陕西省中医医院针灸一科主任医师)
10、魏玉香(东城中医医院主任医师,甘肃名中医)

1位、天津中医薬大学の石学敏先生と言えば、脳卒中の醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)です。

2位、黒竜江省中医研究員の 张缙教授は、1984年に『鍼灸大成校釈』を書かれ、二十四式単式針刺手法や複式手法で有名です。鍼灸弁証論治をしていそうなのは、88歳の张缙先生ぐらいです。

3位、劉保延先生は、2016年に『アナルス・オブ・インターナル・メディスン』に「深刻な慢性機能性便秘に対する鍼:ランダム化比較試験」を発表されました。天枢ー上巨虚の電気鍼を便秘に用いました。田从豁先生や賀普仁先生に学ばれたそうです。

4位、王学昌先生は弧刃针の発明者として有名です。

5位、赵百孝先生は1963年生まれで若いです。国際部の先生で英語の達人だそうです。

6位、北京中医薬大学の王文远先生は平衡针灸という全く新しい鍼灸法を開発した先生です。平衡针灸はツボが独特なので、中国で一番乗りで教わって日本で翻訳本を出版したり、セミナーなどで普及したらビジネスになるし、第1人者になれます。私も平衡针灸だけは教わりたいです。

7位、程少丹先生は中西医結合の立場で小針刀なども使われるようです。小針刀ははだしの医者であった朱漢章先生が 1976年に開発した新しい治療法で、この業績で朱先生は北京中医薬大学教授になりました。

8位、韓済生先生は鍼麻酔研究の中国のトップ研究者です。

9位、张争昌先生は陳西省の針灸科の主任医師で多彩な治療法を使われるようです。

10位、魏玉香先生も多彩な治療を使われ、针灸や火针以外にも浮针を使われるようです。浮鍼療法は南京中医薬大学の符仲華先生が1996年に開発した新しい鍼灸治療法です。

こうやって見ると、石学敏先生も中西医結合だし、劉保延先生も電気鍼です。韓済生は鍼麻酔の西洋医学のメカニズムの研究者です。あとは弧刃针の王学昌先生や小針刀の程少丹先生、浮鍼の魏玉香先生が目立ちます。弧刃针や小針刀、浮針はyoutubeなどに動画があるのでどのような針かわかります。西洋医学の考え方で外科的に行う治療法です。現代中医学鍼灸の特徴は弧刃针、小針刀、浮針にあらわれています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする