網膜色素変性症における鄭魁山先生の温通鍼法

2015年『中国中医眼科雑誌』
「温通鍼法による原発性網膜色素変性症の治療の臨床観察」
温通针法治疗原发性视网膜色素变性的临床观察
张延菊 方晓丽
《中国中医眼科杂志》 2015年04期

この温通鍼法は中国鍼灸の老中医、鄭魁山先生の独特の手法です。内容を分析すると「焼山火」のようです。

郑魁山教授“温通针法”临证运用规律总结
方晓丽 郑俊江 郑俊武
《中国针灸》 2007年04期

この原発性網膜色素変性症の温通鍼法の論文は頭鍼と遠隔配穴を配合しています。

頭鍼は枕上正中線で、督脈の強間(GV18)から脳戸(GV17)にかけてです。
風池(GB20)に加えて、神門(HT7)、外関(TE5)、合谷(LI4)、光明(GB37)、足三里(ST36)、三陰交(SP6)、太衝(LR3)、照海(KI6)を配穴しています。

山本昇吾先生著『漢方眼科診療35年―眼疾患に漢方は効く』(メディカルユーコン)では、柴胡桂枝湯合桂枝茯苓丸に加えて、太陽・合谷・曲池・晴明・耳鍼の眼点、目1、目2を併用して、正常視野まで回復された症例を報告されています。この山本昇吾先生の症例の分析が一番、勉強になりました。

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