頭鍼と頚椎症:方氏頭鍼

写真は方雲鵬(ほううんぽう)先生の方氏頭皮鍼です。前髪際の正中から額角あたりの「伏臓」と「伏象」です。冠状縫合(上肢)、矢状縫合(体幹)、人字縫合(下肢)と対応しています。

頸椎症に関しては、方氏頭鍼の論文が圧倒的に多かったのです。

方氏头针治疗神经根型颈椎病55例
周达君 江维 闵晓莉
《甘肃中医》 2010年08期
http://www.cnki.com.cn/Article/CJFDTOTAL-GSZY201008025.htm

方氏头针治疗颈型颈椎病颈痛的临床研究
邓特伟 周达君
《广东省针灸学会第十二次学术研讨会暨全国脑卒中及脊柱相关性疾病非药物诊疗技术培训班论文集》2011年

方氏头皮针改善颈型颈椎病颈痛症状的临床研究
邓特伟 邓丽丽 周达君
《广州中医药大学学报》 2013年04期
http://www.cnki.com.cn/Article/CJFDTOTAL-REST201304015.htm

方氏头针治疗神经根型颈椎病疗效观察
陈璐 江维 关晓芳 刘娟 闵晓莉 周达君
《世界中医药》 2015年11期
http://www.cnki.com.cn/Article/CJFDTOTAL-SJZA201511044.htm

【方雲鵬先生(1909年ー1990年)の年譜】
1909年 河南省生まれ
1927年 河南大学医学院入学。西洋医。
1948年 人民解放軍の軍医を担当。この頃、合谷に刺鍼して歯痛を止める経験がある。
1952年 中央衛生部針灸実験班に入る。
1955年 鍼鎮痛の研究。
1958年 頭部の鍼で腰痛を治療し、頭皮針の研究に入る。これは『方氏微型針灸』の6ページに詳細が書いてある。足少陽胆経の頭部のツボである承霊への刺鍼で、頭痛を治療した際に腰痛も治ったという偶然の経験から研究が始まった。
1961年 西安市中医院針灸科主任、外科主任。
1970年 方雲鵬先生は転んで尾底骨を打った。その際に自分の頭蓋骨の人字縫合に圧痛があるのに気づき、他の医者に人字縫合に鍼をうってもらった。頭部の痛みと尾底骨の痛みがとれて、その際は督脈の関係だと考えた。それから間もなく大腿部内側に大怪我をした農民を診た際に人字縫合の下に圧痛があるのに気づく。大腿部と督脈は関係がないため、経絡による鎮痛ではないと考えた。そこから独自の「伏臓」「伏象」をつくりあげることとなった(『方氏微型針灸』の7ページに詳細)。

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